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疥癬

 
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疥癬とは

疥癬とは

疥癬は、ヒゼンダニによる感染症です。
痒みが強く、湿疹治療で改善しない手荒れ、体幹や陰部の結節性痒疹(赤いブツブツ)を生じます。
肌と肌の直接接触が主な感染経度となり、近年では老人福祉施設などでの集団発生が多く、若い方が普通に生活されている中で感染することは稀です。
 

疥癬の診断

疥癬診断のポイントは3つあります。
症状
感染源との接触歴(病院や高齢者施設など)
ステロイド外用で改善しない病変
 

通常疥癬と角化型疥癬

重症度に応じて、通常疥癬と角化型疥癬の2種類があります。
角化型疥癬は通常発症することは稀で、疥癬の診断が遅れ、長期間の湿疹治療を行ったときなどに発症します。

通常疥癬

感染個体数:数10~1000

潜伏期間:1~2カ月

頻度:頻発

症状:激しい痒みのある赤いブツブツが多発。

部位:手指と男性外陰部に多い。頭・顔面には無い。

角化型疥癬

感染個体数:約100万以上

潜伏期間:4~5日で発症することがある。角化型疥癬がうつっても、通常疥癬として発症します。

頻度:稀

症状:多彩な症状。全身のあかみ、フケ。

部位:全身。頭・顔面や、爪の下にも生じる。

検査

顕微鏡検査でヒゼンダニを検出することで診断します。
皮膚科専門医でもヒゼンダニを見つけることは難しく、ダニの検出率は60%程度(10~70%と幅がある)をいわれており、1回の診察で疥癬を完全に否定することは出来ません。
 

治療

殺虫のためのお薬

イベルメクチン<内服薬>

1週間間隔で少なくとも2回使用します。

妊婦、授乳婦、体重15㎏以下の患者には使用できません。

フェノトリンローション<外用薬>

1回1本を首から下に全体に外用し、12時間以上経過後に洗い流します。

1週間隔で少なくとも2回使用します。

外用剤のため塗り残しがあると効果がありません。通常、イベルメクチン内服を優先して使用します。

妊婦、授乳婦、体重15㎏以下の患者への、確立した使用データがありません。

補助的なお薬

・抗アレルギー剤<内服薬>

痒みの治療のために使用します。

・クロタミトン(オイラックス®クリーム)<外用薬>

痒みの治療のために使用します。 

 

患者さんに合わせた疥癬治療

イベルメクチン内服とフェノトリン外用が中心的薬剤になります。
下記の赤文字になっているものが、各患者さんでの主な治療です。
 

体重15㎏以上

イベルメクチン内服推奨度A

フェノトリン外用推奨度A

イオウ剤外用(推奨度C1)

クロタミトン外用(推奨度C1)

体重15㎏以下

フェノトリン外用(推奨度C1)…小児への確立したデータがまだありません。

イオウ剤外用(推奨度C1)

クロタミトン外用(推奨度C1)…大量または長期使用は避けます。

生後2か月未満

フェノトリン外用(推奨度C1)…赤ちゃんへの確立したデータがまだありません。

妊婦

フェノトリン外用(推奨度C1)…妊婦への確立したデータがまだありません。

イオウ剤外用(推奨度C1)

クロタミトン外用(推奨度C1)…大量または長期使用は避けます。

授乳婦

フェノトリン外用(推奨度C1)…授乳婦への確立したデータがまだありません。