白斑とは
白斑とは、皮膚の色素細胞(メラノサイト)が減少・消失する病気です。
色素細胞は紫外線から皮膚を守るために、メラニン色素を産出しています。
色素細胞が減少・消失することでメラニン色素が産出できず、皮膚の色が白く抜けていきます。
(日本皮膚科学会 尋常性白斑診療ガイドラインより抜粋、一部改変)
分類
非分節型
神経支配領域と関係なく生じます。
指趾顔面型(acrofacial)、2病変部以上の粘膜型(mucosal)、汎発型(generalized)、全身型(universal)、混合型(mixed)が含まれます。
分節型
神経支配領域に一致して片側性に生じます。
分節が複数になることもあります。
未分類型
限局性に1か所のみに生じた白斑。
限局型(focal)と1病変のみの粘膜型(mucosal)が含まれます。
治療
いずれも効果発現が遅く半年程度継続してから効果判定を行います。
当院で実施できない治療については、基幹病院をご紹介させていただきます。
小範囲のもの(体表の2-3%以下)
第1選択 | ステロイド外用 当院で可能 発症初期に効果的。分節型では効きにくい。 プロトピック外用 当院で可能 ステロイド外用の副作用が懸念される場合、顔面などで使用することがある。 |
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第2選択 | エキシマライト 当院で可能 ナローバンドUVB 導入を検討中 |
第3選択 | 外科治療 導入を検討中 拡大の止まっている分節型が適応。 |
広範囲のもの(3%以上)
第1選択 | ナローバンドUVB 3カ月以上は実施する。効果判定に9カ月は必要。 外用剤やエキシマレーザーの併用も可能。 |
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第2選択 | ステロイド、免疫抑制剤の内服 ナローバンドUVBを行っても進行してしまうときに考慮する。 |
第3選択 | 外科治療 |