ミノキシジル外用

日本皮膚科学会のガイドラインでは、推奨度A(強く推奨)のひとつです。
有効成分ミノキシジルは、乱れたヘアサイクルを整え、頭髪密度を高めます。
また、新しい髪を生み出すだけでなく、健康な髪を育て、抜け毛も防ぎます。
詳細な機序ははっきりしていませんが、毛母細胞を活性化させ、毛周期の休止期を短く・成長期を長くすることが知られています。
 

ミノキジル外用の臨床試験

2%ミノキシジルローションの海外研究

924名の男性被験者を対象とした観察期間24週間での研究。
2%ミノキシジル群がプラセボ群に比べ,脱毛部の総毛髪数がベースラインより平均で20.90本と有意に増加した。
 

1%より5%の方が効果があったという国内研究

300 名の男性被験者を対象とした観察期間 24週のランダム化比較試験。
脱毛部1cm2内の非軟毛数のベースラインからの増加は、1%ミノキシジル群が平均21.2本、5%ミノキシジル群が平均26.4本と、5%ミノキシジル使用群で有意に増加した。
 

2%より5%の方が効果があったという海外研究

393名の男性被験者を対象とした観察期間48週間でのランダム化比較試験。
脱毛部1cm2内の非軟毛数のベースラインからの増加は、プラセボ群が平均 3.9 本、2%ミノキシジル群が平均12.7本、5%ミノキシジル群が平均18.6本で、5%ミノキシジル群が他の2群に比べて優位に増加した。
 

フォーム型5%ミノキシジルも効果的だったという海外研究

352名の男性被験者を対象とした観察期間16週間でのランダム化比較試験。
2%ミノキシジル群がプラセボ群に比べ,脱毛部の総毛髪数がベースラインより平均で20.90本と有意に増加した。
 

ミノキジル外用の副作用

痒み、赤み、毛包炎、かぶれなどの皮膚障害が起こりえます。
 

ミノキシジル内服

主に次の理由から、日本皮膚科学会では推奨されていません。

「効果はミノキシジル外用よりも強いと思われるが現在情報を集積中」(プラス点が不明確
「副作用はミノキシジル外用より強い」(マイナス点
「フィナステリドという代替薬が存在する」(マイナス点

 
しかし、2020年以降より、治療効果や安全性に対する論文がいくつも報告されるようになってきています。
日本の治療ガイドラインは毎年更新されるわけではありませんので、最新の論文は反映されません。
当院では、既存治療(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用)で効果不十分な、比較的若いAGA患者さんに対してはミノキシジル内服治療も良い治療選択肢の一つと考えています。
 

ミノキジル内服の臨床試験

安全性に対するアメリカ皮膚科学会誌の報告(2021年)

平均年齢43歳(8〜86歳)の合計1404人の患者(女性943名、男性461人)。
最も頻度の高い副作用は多毛症(15.1%)で、14人の患者(0.5%)が治療を中止した。
全身性の副作用は、めまい(1.7%)、むくみ(1.3%)、頻脈(0.9%)、頭痛(0.4%)、眼窩周囲のむくみ(0.3%)、不眠症(0.2%)であり、29人の患者が治療を中止した (1.2%)。

副作用のために治療を中止となったのは1.7%だった。
生命を脅かす副作用は認めなかった。

 

効果と安全性対するアメリカ皮膚科学会誌のレビュー(2020年)

複数の論文をまとめた、合計634人の患者のレビュー論文。
男性AGAは、ミノキシジル5㎎が有効だった。
女性の薄毛では、男性よりも少ない容量で効果が見られた。
副作用は上記2021年の論文とほぼ同様。(多毛が最多、重篤なものは無し、全身性のめまい・浮腫みなどは稀)

ミノキシジル外用で改善しない場合でも治療効果が期待できる。
安全性が高い。

 

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