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モイゼルト軟膏

Moizerto ointment
最終更新日:2025-10-18

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみを伴う湿疹が特徴の皮膚の病気です。多くの患者さんにとって、日々の治療は生活の一部であり、お薬との上手な付き合い方がとても大切になります。近年、アトピー性皮膚炎の治療は大きく進歩しており、新しい選択肢が次々と登場しています。
この記事では、2022年に発売された新しいアトピー性皮膚炎の塗り薬「モイゼルト軟膏」について、専門的な情報をもとに、患者さんやご家族の皆様に分かりやすく、そして詳しく解説していきます。このお薬がどのような特徴を持ち、どのようにして効果を発揮するのか、安心して治療に取り組むための一助となれば幸いです。

モイゼルト軟膏とは
モイゼルト軟膏の仕組み
モイゼルト軟膏の臨床研究
モイゼルト軟膏の副作用
モイゼルト軟膏の使い方
モイゼルト軟膏の使用できない方
モイゼルト軟膏の費用
よくある質問

モイゼルト軟膏とは

モイゼルト軟膏は、アトピー性皮膚炎の治療のために開発された、新しいタイプの塗り薬です。これまでの治療薬とは異なるアプローチで皮膚の炎症に働きかけるため、多くの患者さんにとって新たな希望となる可能性があります。

新世代のアトピー性皮膚炎治療薬

モイゼルト軟膏
モイゼルト軟膏(一般名:ジファミラスト)は、2022年6月1日に日本で発売されたアトピー性皮膚炎の治療薬です 。このお薬の最大の特徴は、日本で初めて承認された「PDE4(ホスホジエステラーゼ4)阻害薬」という種類の塗り薬である点です 。
ちなみに「モイゼルト」という名前は、「潤い(Moisture)」を「確かに(Certainly)」取り戻したいという願いを込めて名付けられました 。その名の通り、健やかで潤いのある皮膚を目指す治療のパートナーとなることが期待されています。

ステロイドではない、という選択肢

アトピー性皮膚炎の治療で最も一般的に使われるのがステロイド外用薬(塗り薬)です。ステロイドは非常に優れた抗炎症作用を持ちますが、長期間の使用に対する不安や、皮膚が薄くなる、血管が浮き出るなどの副作用を心配される患者さんも少なくありません。
モイゼルト軟膏は、ステロイドを含まない「非ステロイド性」の薬剤です 。ステロイドとは全く異なる仕組みで炎症を抑えるため、ステロイドで懸念されるような副作用のリスクが低いのが大きな利点です 。この特性は、アトピー性皮膚炎という長く付き合っていく必要のある病気の治療において、大きな意味を持ちます。それは、単に症状の火消しをするだけでなく、良い状態を安全に長く維持するための「維持療法」という考え方に非常に適しているからです。強いステロイドでまず炎症をしっかりと抑え、症状が落ち着いた段階でモイゼルト軟膏に切り替えることで、ステロイドの使用量を全体的に減らしていく、という新しい治療戦略を可能にします 。

他の治療薬との違い

現在、アトピー性皮膚炎の主な塗り薬には、モイゼルト軟膏を含めて大きく4つのタイプがあります。

  1. ステロイド外用薬: 炎症を強力に抑える基本の薬。強さにランクがあり、部位や症状に応じて使い分けますが、長期使用には注意が必要です 。
  2. カルシニューリン阻害薬(プロトピック軟膏など): ステロイドではない免疫抑制剤。顔など皮膚の薄い部位にも使いやすいですが、塗り始めにほてり感や刺激感が出ることがあります 。
  3. JAK阻害薬(コレクチム軟膏など): 炎症の信号そのものをブロックする新しい非ステロイド薬です 。
  4. PDE4阻害薬(モイゼルト軟膏): 本記事で解説する、炎症を引き起こす物質が作られすぎるのを防ぐ、独自の作用を持つ非ステロイド薬です 。

このように、モイゼルト軟膏は既存の薬とは異なる作用機序を持つため、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方や、副作用が気になっていた方にとって、新たな治療の柱となり得ます。

モイゼルト軟膏が特に推奨される方

その特性から、モイゼルト軟膏は特に以下のような方々に適していると考えられています 。

  • ステロイド外用薬の使用に抵抗がある、または副作用が心配な方
  • 顔や首、脇の下など、皮膚が薄くデリケートな部位の治療が必要な方
  • 生後3ヶ月以上の小さなお子様のアトピー性皮膚炎でお悩みのご家族
  • 症状が落ち着いた後、良い状態を長く維持するための「メンテナンス治療」を行いたい方

モイゼルト軟膏の治療効果

モイゼルト軟膏は、なぜアトピー性皮膚炎のかゆみや赤みを和らげることができるのでしょうか。その秘密は、皮膚の細胞の中で起きている「炎症のメカニズム」に直接働きかける、非常にユニークな作用にあります。

炎症の源を鎮める「PDE4阻害」の仕組み

アトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚細胞の中では、「cAMP(サイクリックAMP)」という物質が健康な人よりも少ない状態にあることが分かっています 。このcAMPは、いわば細胞内の「鎮静シグナル」のような役割を担っており、炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカイン)が過剰に作られるのを防いでいます 。
ところが、アトピー性皮膚炎の皮膚では、「PDE4」という酵素が過剰に働いて、この大切なcAMPを次々と分解してしまいます 。その結果、「鎮静シグナル」が弱まり、炎症を引き起こす物質がどんどん作られ、赤みやかゆみといった症状が悪化するのです。
モイゼルト軟膏の有効成分であるジファミラストは、このPDE4の働きをピンポイントでブロック(阻害)します 。これにより、cAMPの分解が抑えられ、細胞内のcAMP濃度が正常なレベルに回復します 。その結果、「鎮静シグナル」が再び機能し始め、炎症性サイトカインの産生が抑制され、皮膚の炎症やかゆみが鎮まっていくのです 。
この作用は、炎症反応全体を強力に抑え込むステロイドとはアプローチが異なります。ステロイドが炎症という火事を広範囲に消火する「絨毯爆撃」だとすれば、モイゼルト軟膏は火事の原因となっている「細胞内の特定の異常」だけを狙い撃ちする「精密誘導」のようなものです。この作用の特異性が、効果と安全性のバランスが取れた、モイゼルト軟膏の大きな特徴につながっています。

モイゼルト軟膏の作用機序

かゆみと赤みへの直接的な効果

このPDE4阻害作用によって、モイゼルト軟膏はアトピー性皮膚炎の二大症状である「炎症(赤み、腫れ)」と「かゆみ」を改善します 。臨床研究では、使用開始後、まずかゆみが比較的速やかに改善し、少し遅れて皮膚の赤みなどの湿疹が改善していく傾向が見られました 。かゆみが先に和らぐことは、掻き壊しによる症状の悪化を防ぐ上で非常に重要であり、患者さんの生活の質(QOL)を大きく向上させます。

皮膚の免疫バランスを整える

モイゼルト軟膏の作用は、単に免疫を弱める「免疫抑制」とは少し異なります。どちらかというと、過剰に反応してしまっている免疫細胞の働きを正常な状態に「調整(調節)」する、というイメージに近いです 。炎症を引き起こすTNF-α、IL-4、IL-13といった物質の産生を抑える一方で、炎症を抑える働きのあるIL-10の産生を促すなど、乱れた免疫バランスを整える働きが確認されています 。これにより、皮膚が本来持つ健やかな状態を取り戻す手助けをします。

モイゼルト軟膏の臨床研究

医薬品が患者さんの手元に届くまでには、その有効性と安全性を科学的に証明するための厳格な臨床研究(治験)が行われます。モイゼルト軟膏もまた、信頼性の高いデータに裏付けられた治療薬です。

科学的根拠に基づく信頼性

モイゼルト軟膏の有効性と安全性は、日本人を含む多くの成人および小児のアトピー性皮膚炎患者さんを対象とした複数の臨床試験によって確認されています 。
これらの試験の多くは、「二重盲検プラセボ対照比較試験」という、最も信頼性の高い方法で行われました 。これは、患者さんにも医師にも、誰が本物の薬(モイゼルト軟膏)を使い、誰が有効成分の入っていない偽薬(プラセボ)を使っているか分からないようにして、思い込みなどの影響を排除し、薬の真の効果を客観的に評価する方法です。

成人患者さんにおける有効性の証明

日本の成人アトピー性皮膚炎患者さんを対象とした第Ⅲ相臨床試験では、モイゼルト軟膏1%製剤、またはプラセボを1日2回、4週間使用し、その効果を比較しました。
評価の主な指標は「IGA反応率」です。IGAとは、医師が患者さんの皮膚全体の重症度を客観的に評価するスコアのことで、「反応あり」とは、皮膚症状が「消失」または「ほぼ消失」し、かつ2段階以上の改善が見られた状態を指します。
その結果は以下の通りでした 。

  • モイゼルト軟膏1%群: 38.46%の患者さんが「反応あり」と判定
  • プラセボ群: 12.64%の患者さんが「反応あり」と判定

この結果は統計学的にも極めて有意な差(p<0.0001)であり、モイゼルト軟膏がプラセボに比べて明らかに優れた改善効果を持つことが科学的に証明されました 。

お子様における有効性と安全性

同様に、2歳から14歳の小児アトピー性皮膚炎患者さんを対象とした第Ⅲ相臨床試験も行われました。4週間後のIGA反応率は以下の通りです 。

  • モイゼルト軟膏1%群: 47.06%
  • モイゼルト軟膏0.3%群: 44.58%
  • プラセボ群: 18.07%

この試験でも、モイゼルト軟膏の0.3%製剤と1%製剤の両方が、プラセボと比較して有意に高い改善効果を示しました。さらに、その後の追加試験により生後3ヶ月以上の乳児に対する有効性と安全性も確認され、現在では非常に小さなお子様から使用できるようになっています 。これは、乳児期のアトピー性皮膚炎治療において、非常に重要な選択肢となります。

長期的な効果と安全性

アトピー性皮膚炎は慢性的な疾患であるため、短期的な効果だけでなく、長期間にわたる有効性と安全性が重要です。最長52週間(1年間)の長期投与試験では、モイゼルト軟膏による改善効果が持続することが確認されました。1年間の治療期間中に一度でもIGA反応を達成した患者さんの割合(累積反応率)は、成人で34.94%、小児全体では52.50%に達しました 。また、この長期試験を通じて、長期間使用した場合の安全性プロファイルも良好であることが示されています 。

モイゼルト軟膏の副作用

モイゼルト軟膏の 安全性について

ステロイド外用薬の長期使用に伴う血管拡張や、皮膚が薄くなることがありません。
タクロリムス軟膏のような使い始めに伴う、ヒリヒリ感もありません。 

モイゼルト軟膏の副作用について

アトピー性皮膚炎治療の塗り薬は、免疫細胞の過剰な活性を抑えます。免疫細胞を抑制するため、稀にニキビ・ヘルペス・トビヒ・おできなどの皮膚表面の感染症を起こすことがあります。
皮膚につけるお薬という性質上、カブレる可能性が起こりえます。

モイゼルト軟膏の使い方

お薬の効果を最大限に引き出し、安全に使用するためには、正しい使い方を守ることが非常に重要です。ここでは、モイゼルト軟膏の具体的な使い方を解説します。

正しい塗り方のステップ・バイ・ステップ

  1. 手を洗う: 軟膏を塗る前には、まず石鹸で手をきれいに洗い、清潔な状態にしてください 。
  2. 適量を指に取る: チューブから軟膏を適量、指先に出します。
  3. やさしく塗る: 患部に軟膏を「置く」ように、やさしく広げます。ゴシゴシと擦り込むと、摩擦で皮膚を刺激し、かえって炎症を悪化させてしまうことがあります 。
  4. 手を洗う: 塗り終わったら、再び手を洗い、指に残った軟膏を洗い流してください(ただし、手のひらや指が治療対象の場合はその必要はありません) 。
  5. 1日2回: 朝と夕(入浴後など)の1日2回、患部に塗布するのが基本です 。

適正な量を知る「フィンガーチップユニット(FTU)」

「どのくらいの量を塗ればいいの?」というのは、多くの患者さんが抱く疑問です。その目安となるのが「フィンガーチップユニット(FTU)」という考え方です。
1 FTUとは、大人の人差し指の先から第一関節まで軟膏を絞り出した量(約0.5g)を指します 。この1 FTUで、大人の手のひら2枚分の面積に塗るのが適量とされています 。
塗った後の見た目の目安としては、「皮膚がテカテカと光るくらい」「ティッシュペーパーが貼りつくくらい」たっぷりと塗ることが推奨されています 。プロトピック軟膏など一部の塗り薬とは異なり、1回あたりの使用量に上限は設けられていません 。多くの患者さんは薬を塗る量が不足しがちで、十分な効果が得られていないケースがあります。正しい量をしっかり塗ることが、治療成功の鍵となります。

モイゼルト軟膏

保湿剤との併用

アトピー性皮膚炎の治療において、保湿ケアは薬物療法と同じくらい重要です。モイゼルト軟膏は、もちろん保湿剤と併用することができます。臨床試験でも保湿剤の使用は制限されておらず、安全性に問題がないことが確認されています 。
一般的には、入浴後など皮膚が清潔な状態で、まず保湿剤を皮膚全体に塗り、少し時間を置いてなじませてから、湿疹のある部分にモイゼルト軟膏を重ねて塗ると効果的です。

大人用と子供用の濃度

モイゼルト軟膏には0.3%と1%の2つの濃度があります 。

  • 成人(15歳以上): 原則として1%製剤を使用します 。
  • 小児(生後3ヶ月以上15歳未満): 通常は0.3%製剤から治療を開始します。症状が強い場合には1%製剤を使用することもありますが、その場合でも症状が改善したら0.3%製剤へ変更することが検討されます 。

モイゼルト軟膏を使用できない方

モイゼルト軟膏は安全性の高い薬ですが、すべての方が使用できるわけではありません。治療を始める前に、必ず以下の点を確認してください。

使用開始前の重要な安全情報

  • 過去にアレルギー反応があった方: モイゼルト軟膏の有効成分(ジファミラスト)や、軟膏に含まれるその他の添加物に対して、過去にアレルギー反応(発疹、かゆみなど)を起こしたことがある方は使用できません 。

塗ってはいけない場所

以下の部位にはモイゼルト軟膏を塗らないでください 。

  • 粘膜: 目や口、鼻の中など。特に目の周りに塗る際は、目に入らないように十分注意してください。万が一目に入った場合は、すぐに水で洗い流し、刺激が続くようであれば眼科を受診してください 。
  • 傷やただれのひどい場所: 潰瘍や、明らかにじゅくじゅくしているびらん、深い傷口などへの使用は避けてください。
  • 感染症を起こしている部位: とびひ(伝染性膿痂疹)やヘルペス、水いぼなど、細菌やウイルスによる皮膚感染症が起きている場所への使用は避けてください 。まず感染症の治療を優先する必要があります。

妊娠・授乳中の方への注意

  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方: 動物実験において、非常に高い濃度で胎児への影響が報告されているため、妊娠中または妊娠している可能性のある方への投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限られます 。基本的には使用しないことが望ましいとされています。
  • 妊娠を希望される方: 治療中および治療終了後、一定期間(最低2週間が推奨)は適切な避妊を行う必要があります 。
  • 授乳中の方: 動物実験で母乳中に成分が移行することが確認されています 。授乳を続けるか、お薬の使用を優先するかについては、治療のメリットと母乳栄養のメリットを考慮して、医師と十分に相談して決定する必要があります 。

これらの項目に当てはまる場合は、必ず事前に医師や薬剤師に伝えてください。

モイゼルト軟膏の費用

治療を継続する上で、お薬の費用は重要な要素です。ここでは、モイゼルト軟膏の公定価格(薬価)と、患者さんが実際に窓口で支払う費用の目安について説明します。

公定価格(薬価)について

日本において医療用医薬品の価格は国によって定められており、これを「薬価」と呼びます。2024年現在のモイゼルト軟膏の薬価は以下の通りです。

  • モイゼルト軟膏0.3%: 1gあたり136.7円
  • モイゼルト軟膏1%: 1gあたり146.3円

患者さんの自己負担額の目安(3割負担の場合)

実際に患者さんが支払う金額は、この薬価に、ご自身の健康保険の自己負担割合(多くの方は3割)を掛けた金額になります。一般的に処方される10gチューブ1本あたりの自己負担額の目安は以下の通りです。

   10gチューブ1本あたりの薬価  患者さんの自己負担額の目安(3割負担の場合)
 モイゼルト軟膏0.3%  1,367円  約410円
 モイゼルト軟膏1%  1,463円  約440円

注意: 上記は薬剤費のみの概算です。実際の支払い額には、診察料や処方料、調剤薬局での技術料などが加わりますので、多少前後します。

よくある質問

Q
顔や首などのデリケートな部分にも使えますか?

A
はい、使用できます。
モイゼルト軟膏はステロイドを含まないため、皮膚が薄く副作用が出やすい顔や首などのデリケートな部位の治療に適しているのが大きな利点の一つです 。ただし、目に軟膏が入らないように注意して塗ってください 。
 

Q
塗り忘れた場合はどうすればよいですか?

A
塗り忘れに気づいた時点で、できるだけ早く1回分を塗ってください。ただし、次の塗る時間が近い場合は、忘れた分は1回とばして、次の時間に1回分を塗るようにしてください。絶対に、2回分を一度に塗らないでください 。
 

Q
いつまで塗り続ければよいですか?

A
アトピー性皮膚炎は、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な病気です。見た目がきれいになっても、皮膚の下ではまだ炎症の火種がくすぶっていることがあります。自己判断で薬をやめてしまうと、すぐに再発してしまう可能性があります 。どのくらいの期間、どのくらいの頻度で塗り続けるか、いつ薬を減らしていくかについては、必ず医師の指示に従ってください 。
 

Q
ステロイドの塗り薬と一緒に使ってもいいですか?

A
はい、医師の指示のもとで併用することがあります 。
例えば、症状が急に悪化した時にはまずステロイド外用薬でしっかりと炎症を抑え、症状が落ち着いてきたらモイゼルト軟膏に切り替えて良い状態を維持する、といった使い方をすることがあります 。それぞれの薬をいつ、どこに、どのように塗るか、必ず医師の指示通りに使用してください。
 

Q
うちの子は2歳未満ですが、使えますか?

A
はい、使えます。
モイゼルト軟膏は臨床試験によって安全性が確認され、生後3ヶ月以上の乳児から使用することが承認されています 。小さなお子様のアトピー性皮膚炎治療における重要な選択肢の一つです。
 

Q
長く使っていると効きにくくなることはありますか?

A
現在のところ、モイゼルト軟膏を長期間使用することで効果が弱くなる(耐性ができる)という報告はありません。
ステロイド外用薬で時に見られる現象ですが、モイゼルト軟膏の長期投与試験では、1年間にわたって有効性が維持されることが示されています 。