EDの治療
ED治療薬
EDとはErectile Dysfunctionの略であり、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。
陰茎海綿体平滑筋を弛緩させ、海綿体洞への血液量を増加させることによって、陰茎をぼっ起、維持させます。
日本での承認薬
シルデナフィル(バイアグラ®)、バルデナフィル(レビトラ®)、タダラフィル(シアリス®)の3剤が厚生省に認可されています。
日本の製薬会社4社によるインターネット通販のニセモノ薬調査が実施されている。1サイトにつき3剤、それぞれ60サンプルを目標に184サンプルを収集した。その結果、個人インターネット通販の44.6%が模造品であった(82/184)。
模造品は効果が無いばかりで無く、安全面の懸念が強い。
ED診療ガイドラインでも、治療薬が高価であることや羞恥心から模造品の大きなターゲットになっていると注意喚起されている。
治療薬の違い
国際学会においても、日本泌尿器科学会においても、3剤の有効性・安全性に対して、直接比較を行った大規模試験が存在しないため、有意な差は無いと結論づけられています。
直接比較では無いものの、82研究47,762人の解析データからは、シルデナフィル50㎎が最も有効性が高く、タダラフィルが最も安全性が高いと報告されています。
別の、118研究31,195人の解析では、タダラフィルが最も有効性が高かったと報告されています。
効果持続時間、効果発現の速さ、効果時間の持続時間、併用禁止薬がそれぞれに違いますので、その点で選択することも良いかと思います。
当院では、厚生省認可の国内正規品のみ取り扱っています。
シルデナフィル(バイアグラ®)と、タダラフィル(シアリス®)を取り扱っています。
使用できない方
禁忌
本剤の成分に対しアレルギーがある患者
硝酸剤(飲み薬、舌下上、テープ剤、吸入薬、塗り薬、スプレー含む)を投与中。
→過度に血圧を低下させる危険がある。
心血管系障害を有するなど性行為が不適当な患者
→死亡例を含む重篤な心血管系の危険がある。
重度の肝機能障害のある患者
低血圧の患者(血圧<90/50mmHg)
高血圧の患者(血圧>170/100mmHg)
脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
網膜色素変性症患者
不整脈がありアミオダロン塩酸塩(経口剤)を投与中の患者
肺高血圧症がありリオシグアトを投与中の患者
費用
初診料 | 3,300円 |
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再診料 | 1,100円 |
薬剤料 | 2021年11月から導入します。 |
よくある質問
どの薬が効果がありますか。
持続時間や、食事との関係から内服しやすいものを使用してみる方が多いです。
持続時間中ずっと勃起していますか。
性欲増進作用はありますか。
参考サイト
※1 バイアグラの製薬会社
※2 レビトラの製薬会社
※3 シアリスの製薬会社