ルメッカとは?シミと赤みに働きかけるIPL光治療
ルメッカ(LUMECCA)は、InMode社のIPL治療機器です。IPLは「Intense Pulsed Light」の略で、複数の波長を含む光を肌に照射します。メラニン色素や血液中のヘモグロビンに光が吸収される性質を利用し、茶色いシミや赤みの改善を目指します。
ルメッカはレーザー治療とは異なります
一般に、レーザーは特定の波長の光を使うのに対し、IPLは幅のある波長の光を使います。ルメッカは顔全体など広い範囲の色むらを治療する選択肢ですが、局所の濃いシミや、皮膚の深いところにある色素には、レーザーを選ぶ場合があります。「光治療だから必ず弱い」「レーザーの方が必ずよい」という関係ではなく、診断と治療したい症状で使い分けます。
| 確認したいこと | ルメッカの基本 |
| 主な治療対象 | シミ(老人性色素斑)、そばかす、血管の拡張に伴う赤みなど |
| 効果の感じ方 | 1回で変化が分かる場合もありますが、複数回の治療が必要な場合もあります |
| 主なダウンタイム | 赤み・腫れ・ほてり、シミが一時的に濃く見える反応、細かなかさぶたなど |
| 全顔の施術料金 | 通常1回22,000円/モニター1回19,800円(税込・診察料別) |
| 保険適用 | ルメッカは自由診療です |
ルメッカに期待できる効果
シミ・そばかすへの効果
ルメッカは、老人性色素斑やそばかすなど、メラニン色素に関係する色むらの改善を目指す治療です。頬や鼻の周囲などに細かなシミが点在している場合には、広い範囲を治療できることが利点になります。
照射に反応した部分は、いったん濃く見えたり、細かなかさぶたになったりした後、薄くなることがあります。ただし、反応の出方はシミの種類や肌の色、照射条件によって異なり、すべてのシミが1回で消えるわけではありません。
シミの種類については、シミ治療、そばかすのページでもご紹介しています。
赤み・赤ら顔への効果
血管の拡張が関わる赤みや、毛細血管が目立つ状態では、IPLによる改善が期待できる場合があります。シミと赤みの両方が気になる方もご相談ください。
ただし、顔の赤みがすべてルメッカの適応になるわけではありません。かゆみ・皮むけ・湿疹などを伴う場合は、光治療よりも皮膚炎の治療を先に行うことがあります。酒さでも、持続する赤みと赤いぶつぶつでは治療方針が異なります。赤みの原因を確認してから治療を選びます。
関連ページ:酒さ・赤ら顔/Vビーム
ニキビ跡への効果は「赤み・茶色・凹み」で異なります
「ニキビ跡」には、赤みが残ったもの、茶色い色素沈着、凹凸のある瘢痕などが含まれます。赤いニキビ跡に対するIPLの研究はありますが、すべてのニキビ跡に同じ効果があるわけではありません。IPL全般の研究結果を、そのままルメッカでの効果保証として説明することもできません。
| ニキビ跡の状態 | 治療を考える際のポイント |
| 赤いニキビ跡 | 赤みが続く原因と炎症の状態を確認し、IPLやVビームなどの適応を検討します |
| 茶色いニキビ跡 | 炎症後色素沈着の可能性があります。遮光やスキンケア、外用治療などを検討し、光治療は慎重に判断します |
| 凹み・クレーター | ルメッカの主な治療対象ではありません。瘢痕の形に応じて別の治療を検討します |
「ニキビ跡をまとめてなくしたい」という場合も、まずは色と凹凸を分けて評価することが大切です。詳しくはニキビ跡のページもご覧ください。
ルメッカの症例写真
シミ・そばかす治療の症例写真
当院の患者様の治療経過です。
症例1 老人性色素斑・そばかす・赤み
治療前
シミ・そばかす・赤み
ルメッカ2回後
シミがうすくなりました。
ルメッカ4回後
さらに薄くなりました。
治療内容:シミ・そばかす・赤みのルメッカ治療
費用:1回 22,000円
リスク:赤み、水泡、色素沈着
症例2 老人性色素・そばかす
治療前
シミ・そばかす・赤み
ルメッカ2回後
シミがうすくなりました。
ルメッカ4回後
さらに薄くなりました。
治療内容:シミ・そばかす・赤みのルメッカ治療
費用:1回 22,000円、(ピコレーザー38,500円)
リスク:赤み、水泡、色素沈着
症例3 老人性色素斑・そばかす・赤み
治療内容:シミ・そばかす・赤みのルメッカ治療
費用:1回 22,000円
リスク:赤み、水泡、色素沈着
そばかすのルメッカ治療の症例写真
当院の患者様の治療経過です。
症例1 そばかす
治療内容:そばかすのルメッカ治療
費用:1回 22,000円
リスク:赤み、水泡、色素沈着
コメント:ソバカスは少ない回数で治療効果が出やすいです(※3~4回くらいの照射がお勧め)
症例2 そばかす
治療内容:そばかすのルメッカ治療
費用:1回 22,000円
リスク:赤み、水泡、色素沈着
コメント:ソバカスは少ない回数で治療効果が出やすいです(※3~4回くらいの照射がお勧め)
赤み治療の症例写真
当院の患者様の治療経過です。
症例1 毛細血管拡張症・そばかす
治療前
毛細血管拡張とそばかす
ルメッカ1回後
薄くなりました
ルメッカ2回後
さらに薄くなりました
ルメッカ3回後
目立たなくなりました
治療内容:毛細血管拡張・そばかすのルメッカ治療
費用:1回 22,000円
リスク:赤み、水泡、色素沈着
症例2 赤ら顔
治療前
赤ら顔
ルメッカ1回後
赤みが改善しました
ルメッカ2回後
赤みがさらに改善しました
治療内容:赤ら顔のルメッカ治療
費用:1回 22,000円
リスク:赤み、水泡、色素沈着
症例3 赤ら顔
治療内容:赤ら顔のルメッカ治療
費用:1回 22,000円
リスク:赤み、水泡、色素沈着
ルメッカの効果はいつから?必要な回数と施術間隔
シミ・そばかすの変化は1〜2週間ほどを目安に確認します
照射直後だけでは、治療効果を十分に判断できません。反応したシミがいったん濃くなり、その後、細かなかさぶたが自然に取れていくためです。シミ・そばかすの変化は、一般に1〜2週間ほどの経過を見て確認します。赤みの変化も、照射直後の一時的な赤みが落ち着いてから評価します。経過には個人差があります。
1回で変化する場合もありますが、複数回の治療を検討します
必要な回数は、シミや赤みの種類、範囲、肌質、治療の反応によって異なります。当院では1回後から4回後までの症例を掲載していますが、その回数がすべての方の治療計画に当てはまるわけではありません。
「必ず1回で消える」「何回受けても必ず消える」とはお伝えできません。治療のたびに改善の程度を確認し、続けるか、照射方法を調整するか、別の治療に切り替えるかを検討します。
施術間隔は肌の回復と治療目的に合わせて決めます
IPLでは約1か月間隔で複数回治療を行う方法も用いられています。ただし、適切な間隔は一律ではありません。次回の照射時期は、赤みやかさぶたが落ち着いたか、日焼けがないかなどを確認してご案内します。早く改善したいからといって、短い間隔で照射を重ねることは勧められません。
ルメッカのダウンタイムと施術後の過ごし方
赤み・腫れ・シミが濃く見える反応が起こることがあります
| 時期の目安 | 起こり得る変化 | 対応のポイント |
| 照射直後〜数日 | 赤み、ほてり、ヒリつき、腫れぼったさなど | 刺激を避け、症状が強いときは当院へご連絡ください |
| 翌日〜数日 | シミが濃く見える、細かな茶色いかさぶたができることがあります | 擦ったり、つまんで剥がしたりしないでください |
| 1〜2週間ほど | 細かなかさぶたが自然に取れ、色の変化が分かりやすくなることがあります | 紫外線対策と保湿を続けてください |
| 数週間以降 | 色素沈着や肝斑の悪化などが分かる場合があります | 濃さが続く・広がる場合は診察を受けてください |
保湿・紫外線対策・摩擦を避けるケアが基本です
施術後は日焼けを避け、日焼け止めや帽子などで紫外線対策を行ってください。洗顔は強く擦らず、保湿を続けます。かさぶたを早く取ろうとしてスクラブやピーリングを使ったり、タオルで擦ったりすることは避けましょう。
メイクや洗顔の再開は、皮膚の状態と当日の説明に従ってください。赤みやヒリつきが強いときに無理に化粧を重ねることは控えます。レチノール、ピーリング剤など刺激のある化粧品・外用薬の使用も、事前にお知らせください。処方薬は自己判断で中止せず、医師に確認してください。
ルメッカで効果が出にくいケース|薄いシミ・肝斑・ADM
薄いシミは「濃く照射すれば取れる」とは限りません
薄いシミでも、種類や深さによって反応は異なります。見た目が似ていても、老人性色素斑、肝斑、炎症後色素沈着などでは治療の考え方が変わります。「反応しないから出力を上げる」と単純に考えるのではなく、まず診断を見直すことが大切です。
肝斑は悪化することがあり、治療前の診断が重要です
肝斑は、一般的なシミと同じように照射すると濃くなることがあります。肝斑が疑われる場合は、遮光、摩擦を避けるケア、外用薬・内服薬などを検討し、光治療を行うかは慎重に判断します。診療指針でも、肝斑へのレーザー・IPLは、保存的治療で十分な効果が得られない場合の併用療法として位置づけられています。
「肝斑があると絶対にすべての光治療ができない」ということではありませんが、自己判断で施術を選ばず、まずは肝斑かどうかを確認しましょう。
ADMや盛り上がりのあるシミには別の治療を検討します
ADMは、皮膚の深いところに色素細胞がある状態です。ルメッカを繰り返すのではなく、診断に応じて色素を標的とするレーザー治療を検討します。
また、盛り上がった茶色いシミや、ほくろを「シミ」と考えている場合もあります。形・色・大きさが変化するもの、出血するものは、美容治療に先立って診察が必要です。凹みのあるニキビ跡や強いたるみも、ルメッカだけで十分な改善を目指す治療対象ではありません。
ルメッカ・ピコレーザー・Vビームの違い
どの治療が優れているかを一律に決めるのではなく、シミと赤みのどちらが主体か、色素や血管がどこにあるかで選びます。
| 治療 | 主に検討するお悩み | 主に検討するお悩み |
| ルメッカ(IPL) | 赤み、ほてり、ヒリつき、腫れぼったさなど | 刺激を避け、症状が強いときは当院へご連絡ください |
| ピコレーザーやQスイッチレーザー | 診断に応じた局所のシミ、ADMなど | スポット照射・トーニングなどで目的が異なります。機器名だけでなく照射方法も確認します |
| Vビーム(色素レーザー) | 毛細血管拡張など血管が関わる赤み | 血管を標的とする治療です。症状や設定により腫れ・紫斑などが生じることがあります |
IPLと色素レーザーを比較した研究はありますが、使用機器・設定・対象となる症状で結果が変わります。「どちらが必ず効く」とは言えません。シミと赤みが混在する場合は、治療を分けたり組み合わせたりすることも検討します。
関連ページ:ピコレーザー/Qスイッチルビーレーザー/Vビーム
ルメッカの副作用・リスクと治療前の注意点
赤み・腫れ・色素沈着・やけどなどの可能性があります
主なリスクには、赤み、腫れ、ほてり、痛み、かさぶた、毛嚢炎などのぶつぶつ、やけど・水疱、炎症後色素沈着、肝斑の悪化があります。強い皮膚障害が起こると、色の抜けや瘢痕につながる可能性もあります。照射中には適切な眼の保護が必要です。
治療前の診断や照射条件の調整、施術後のケアでリスクを減らすよう努めますが、完全になくすことはできません。肌の状態によっては施術を見送る場合があります。
日焼け・皮膚炎・薬の使用歴をお知らせください
日焼けの直後や、湿疹・傷・感染などがある部位では、照射を延期する場合があります。強い日焼けを避け、最近受けた美容施術、使用中の内服薬・外用薬・化粧品を診察時にお伝えください。
光に当たると症状が出る病気、光への反応に影響する薬の使用、過去の光治療での強い副反応、妊娠・授乳中であることなども事前にご相談ください。施術できるかどうかは個別に判断します。
よくある質問
ルメッカは痛いですか?
痛みの感じ方には個人差がありますが、麻酔クリーム無しでの施術をされる方が殆どです。
当院の他の機器と比べますと、ピコレーザーやブイビームやQスイッチルビーレーザーよりはお痛みは軽くなります。
かさぶたができなければ、効果がないのでしょうか?
ルメッカの後、シミが濃くなりました。失敗ですか?
施術1~2週間後に一度診察に来ていただくことをお勧めしております。
ルメッカで改善したシミやそばかすは、また出ますか?
ほくろや毛穴、たるみにも効きますか?
他院で光治療を受けても改善しませんでした。相談できますか?
分かる範囲で機器名、施術回数、最後に受けた日、施術後の反応をお伝えください。機器を変えれば必ず改善するとは限らないため、シミ・赤みの診断や、治療の対象が合っていたかを確認します。
ルメッカの料金
| 初診料 | 3,300円 |
|---|---|
| 再診料 | 1,100円 |
| 施術料 | ルメッカ全顔 22,000円
ルメッカ全顔 19,800円
手の甲 22,000円 前腕 33,000円 上腕 33,000円 |
※表示価格は消費税込です。
※クレジットカードや、各種キャッシュレス決済が使えます。
※料金は予告なく変更することがあります。ご了承ください。
※モニターのある施術のモニター募集は予告なく終了することがあります。
ご予約方法
初診の方もWEB順番予約がご利用いただけます。
当日のWEB順番予約は、診療開始時間から順番をお取りすることができます。
直接お並びいただく場合は、診療開始15分前から窓口受付をしています。
| 午前 | 午後 | |
|---|---|---|
| 診療時間 | 9:30~12:30 (土曜 9:00~13:00) |
15:00~18:30 |
| WEB 順番予約 |
9:30~12:00 (土曜 9:00~12:30) |
15:00~18:00 |
| 窓口 受付時間 |
9:15~12:30 (土曜 8:45~13:00) |
14:45~18:30 |
Web順番予約の取り方
2種類の順番予約があります
| ■ 一般・美容の診察予約 |
ほとんどすべての診療はこちら。 |
|---|---|
| ■ シミ外来 |
シミのご相談はこちら。 |
シミ外来では、肌診断機での撮影・スタッフによる事前問診の後に、医師の診察を行っています。
診療の状況により、スタッフ問診後の医師診察をお待ちいただくお時間が必要となりますことをご了承ください。
問診票
事前に問診票のご記入をしていただくと、その後の診察をスムーズに進めることが出来ます。
問診票ダウンロード
当日施術について
当日施術のご希望は、空き状況によってご案内出来ないことがございます(別日の予約施術になります)
土曜日の当日施術は、特に予約施術が多いため待ち時間が長くなります。
詳しくは、こちらをご覧ください。→初診の方へ(Q&A)
執筆・監修: うらた皮膚科 院長 浦田透
保有資格: 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
経歴:
平成23年 中京病院 研修医
平成25年 中京病院 皮膚科
平成26年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科
平成27年 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科
平成28年 名古屋大学医学部附属病院 医員
平成30年 名古屋大学医学部附属病院 病院助教
平成31年 名古屋大学医学部附属病院 助教
令和3年4月 うらた皮膚科 副院長
令和3年11月 うらた皮膚科 院長