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蕁麻疹(じんましん)

urticaria

蕁麻疹とは

蕁麻疹
蕁麻疹とは、赤く盛り上がる皮膚病変ができる病気です。
この盛り上がった病変は、いつの間にか消退し、別の場所に現れてはまた消退します。
殆どの場合で痒みがあります。 
 

蕁麻疹は受診する際には皮膚症状が消退していることがあります。皮膚症状を携帯写真で撮影したいただくと診断の助けになります。

蕁麻疹の原因

 
 

特発性の蕁麻疹

蕁麻疹は、4-5人に1人が一生のうち一度は経験すると言われています。
そのうち7割以上の患者さんは、特別な原因・誘因がなく、自発的に症状があらわれる「特発性じんましん」です。
感染症、食べ物、疲労、ストレスなどとの関連も考えられていますが、はっきりと原因が解明できていません。
 

物理性蕁麻疹

温度の刺激、日光照射、圧迫、振動などの皮膚への物理的刺激によって生じます。
 

コリン性蕁麻疹

入浴、運動、精神的緊張などの、発汗を促す刺激が加わった時に生じます。
小児~30歳代前半に比較的多くみられます。
皮膚病変は通常の蕁麻疹と違って、豆粒以下の小さな赤みがパラパラと散在します。
 

アレルギー性蕁麻疹

食べ物、薬品、植物などに対するアレルギー反応で生じます。
「蕁麻疹=何かのアレルギー」と思っている方は本当にたくさんいらっしゃいますが、原因の一部でしかありません。
(原因のひとつとして大切ですが、頻度は多くありません)
 

非アレルギー性蕁麻疹

アレルギーのように原因物質への暴露により生じるが、医学的にはアレルギー機序を介さないもののが知られています。
造影剤の静脈注射や、豚肉、サバ、タケノコなどの摂取により生じるものがあります。

蕁麻疹の治療

 患者さんに合った治療をご提案します。
 

特発性蕁麻疹の治療

抗ヒスタミン薬 当院で可能です。
②効果不十分例では、抗ヒスタミン薬の追加、変更、増量 当院で可能です。
③効果不十分例では、補助的治療薬の併用 当院で可能です。
④強い痒みで日常生活に支障が出る場合、短期間ステロイド内服 当院で可能です。
⑤一般的な治療でコントロールができない場合、オマリズマブ注射 基幹病院へご紹介致します。(安全かつ非常に効果的ですが、薬価が高い)
 

その他の蕁麻疹の治療

原因・誘因となる刺激を避けます。