シミの外用治療とは
トレチノインとは
- トレチノインはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍です。
- 誰でも血液中に微量流れているため、アレルギー反応を起こすことはありません。
- 米国では、しわ・にきびの治療医薬品としてFDAに認可されており、皮膚の若返り治療に使用されています。
- 生理活性の弱いレチノールは化粧品の配合が認められていますが、トレチノインは病院での処方が必要になります。
ハイドロキノンとは
- ハイドロキノンは2価フェノールの1種です。
- 刺激感が出ることが多かったが、製剤技術向上によりその頻度は減っています。
- 低濃度の配合は化粧品にも許可されていますが、高濃度は病院での処方が必要になります。
作用

- 紫外線などの作用により、過剰に作られたメラニンが角層にたまると「しみ」になります。
- お肌の奥の真皮にあるコラーゲンなどが減ってしまうことでお肌の弾力が失われると「しわ」ができやすくなります。
トレチノインの作用
- ターンオーバー(お肌の新陳代謝)を促進し、角層にたまったメラニンの排出を促します。
- コラーゲンなどを作る細胞を元気にし、お肌の弾力を高めます。
ハイドロキノンの作用
- メラニン合成酵素を阻害して、メラニン産出を抑制します。
- メラニンを作る細胞の生理活性を抑制して、メラニン産出を抑制します。
使い方
洗顔します。
化粧水を使用します。
トレチノインをシミや小じわに薄く塗って、乾かします。(朝夜2回)
刺激感が強いときは、夜のみの使用にします。
刺激感が強すぎるときは、使用をやめて受診してください。
ハイドロキノンを外用します。(朝夜2回)
朝は日焼け止めを使用します。
使用する際の注意
- 治療開始3日~1週間後に肌荒れや赤みが出たり、刺激を感じることがあります。2週間程度で落ち着いてきます。
- 日中外出するときは必ず日焼け止めを使用してください。
- トレチノインは酸化しやすいため、使用期限は医師の指示に従ってください。
- 妊娠中の方、授乳中の方はトレチノインは使えません。
症例写真
症例1
左頬部の老人性色素斑
治療費用合計:5,500円
治療費用合計:5,500円

費用
全て、消費税込みです。
初診料 | 3,300円 |
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再診料 | 1,100円 |
薬剤料 | 0.05% トレチノインクリーム 5g 2,530円 0.1% トレチノインクリーム 5g 3,300円 ハイドロキノンゲル(グラファメラノキュアHQゲル) 8g 3,300円 |
よくある質問
どれくらいで効果がでますか。


どんなシミに効果がありますか。


ほくろ、太田母斑、異所性蒙古斑などには効果がありません。
診察をして効果があるシミか診断いたします。
誰でも使えますか。


ビタミンA 内服により催奇形性の副作用があるためです。
米国では、トレチノイン 外用による催奇形性はあり得ないことが結論付けられています(吸収量が極めて少ないため)。
日本では、 外用であっても念のため使用しない方針が一般的となっています。
レーザー治療とどちらが良いですか。


シミの種類やサイズによって異なりますので、まずご相談ください。