症例写真
老人性色素斑
治療内容 | 塗り薬によるシミ治療 |
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費用 | トレチノイン 3,300円 ハイドロキノン 3,300円 |
副作用&リスク | 赤み、乾燥、ひりつき |
炎症後色素沈着
治療内容 | 塗り薬によるシミ治療 |
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費用 | HQクリア 9,900 トレチノイン20g 9,900円 |
副作用&リスク | 赤み、皮むけ |
シミの外用治療とは
シミの塗り薬による治療とは
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法を用いてシミの塗り薬による治療を行っています。
一般にハイドロキノンクリームがシミ消しクリームとして有名ですが、ハイドロキノンクリーム単体ではあまり効果はありません。
シミ治療の塗り薬の治療では、トレチノインクリームを使用することが重要です。
ハイドロキノンは化粧品への配合が許可されていますが、トレチノインは反応が強いため許可されていません。
当院では、正しい使い方のご説明と、アフターフォローを行いながらシミの外用治療を行っています。
肌の加齢性変化とシミ・小じわ治療
紫外線などの作用により、過剰に作られたメラニンが角層にたまると「シミ」になります。
お肌の奥の真皮にあるコラーゲンなどが減ってしまうことでお肌の弾力が失われると「シワ」ができやすくなります。
シミ・小じわ治療のトレチノインの作用
ターンオーバー(お肌の新陳代謝)を促進し、角層にたまったメラニンの排出を促します。
コラーゲンなどを作る細胞を元気にし、お肌の弾力を高めます。
シミ・小じわ治療のハイドロキノンの作用
メラニン合成酵素を阻害して、メラニン産出を抑制します。
メラニンを作る細胞の生理活性を抑制して、メラニン産出を抑制します。
トレチノインとは
トレチノインとは
トレチノインはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍あります。
ビタミンAの作用
ビタミンAはターンオーバーを正常化し、古くなった角質層を除去し、皮膚をふっくら、ハリがあるお肌に導きます。
シミ治療、しわ治療、ニキビ治療などに有効です。
米国では、しわ・ニキビの治療医薬品としてFDAに認可されています。
生理活性の弱いレチノールは化粧品の配合が認められていますが、トレチノインはクリニックでの処方が必要な医薬品になります。
シミ治療を目的とする場合、トレチノインが有効です。
ビタミンAの働き
光老化からお肌を保護
紫外線からのダメージを保護し、小じわの原因になるコラーゲンの損傷を抑制します。
線維芽細胞を活性化
コラーゲン、ヒアルロン酸の生成が促進され、ハリ感のアップ、保湿力の向上、しわの軽減効果が期待できます。
ターンオーバーを正常化
古くなった角質を排出し、皮膚のくすみの改善、ニキビ治療効果があります。
表皮細胞の成長を促進
表皮の厚みが増すことで、ふっくらと健康な赤ちゃん肌へ導きます。
皮脂分泌の抑制
皮脂分泌が減少することで、ニキビ治療効果があります。
ビタミンAの種類
活性の弱い物から順番に以下のようになります。
パルミチン酸レチノール | 光防御が強い守りのビタミンA ゼオスキン:デイリーPD ガウディスキン:エクラリバイブ、デュアルレチノプラス エンビロン:Cクエンスシリーズなど |
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レチノール | ハリやツヤを出す攻めのビタミンA ゼオスキン:Wテクスチャーリペア、スキンブライセラム0.5 ガウディスキン:デュアルレチノプラス |
トレチノイン | 最も活性が強く、シミ治療の切り札。 |
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法とは
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法の使い方
洗顔します。
化粧水を使用します。
トレチノインをシミや小じわに薄く塗って、乾かします。(朝夜2回)
刺激感が強いときは、夜のみの使用にします。
刺激感が強すぎるときは、使用をやめて受診してください。
ハイドロキノンを外用します。(朝夜2回)
朝は日焼け止めを使用します。
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法を使用する際の注意
治療開始3日~1週間後に肌荒れや赤みが出たり、刺激を感じることがあります。2週間程度で落ち着いてきます。
日中外出するときは必ず日焼け止めを使用してください。
トレチノインは酸化しやすいため、使用期限は医師の指示に従ってください。
妊娠中の方、授乳中の方はトレチノインは使えません。
費用
全て、消費税込みです。
初診料 | 3,300円 |
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再診料 | 1,100円 |
薬剤料 | 0.05% トレチノインクリーム 5g 2,530円 0.1% トレチノインクリーム 5g 3,300円 ハイドロキノン(ガウディスキンHQクリア) 5g 1,485円 ハイドロキノン(ガウディスキンHQクリア) 60g 9,900円 |
よくある質問
どれくらいで効果がでますか。
どんなシミに効果がありますか。
ほくろ、太田母斑、異所性蒙古斑などには効果がありません。
診察をして効果があるシミか診断いたします。
誰でも使えますか。
ビタミンA 内服により催奇形性の副作用があるためです。
米国では、トレチノイン 外用による催奇形性はあり得ないことが結論付けられています(吸収量が極めて少ないため)。
日本では、 外用であっても念のため使用しない方針が一般的となっています。
レーザー治療とどちらが良いですか。
シミの種類やサイズによって異なりますので、まずご相談ください。