脂漏性角化症の症例写真
case1:老人性イボ+シミ
| 治療内容 | ピコレーザーによる脂漏性角化症の治療 |
|---|---|
| 費用 | 5,500~55,000円 |
| 副作用&リスク | 1~2週間程度のかさぶた 色素沈着、色素脱失 |
case2:多発する老人性イボ
| 治療内容 | CO2レーザーによる脂漏性角化症治療 |
|---|---|
| 費用 | 16,500~55,000円 |
| 副作用&リスク | 1~2週間程度のかさぶた 1~3カ月の赤み 色素沈着、色素脱失 |
case3:老人性イボ+シミ
| 治療内容 | ピコレーザーによる脂漏性角化症の治療 |
|---|---|
| 費用 | 11,000~55,000円/回 |
| 副作用&リスク | 1~2週間程度のかさぶた 色素沈着、色素脱失 |
case4:多発する老人性イボ
| 治療に内容 | CO2レーザーによる脂漏性角化症治療 |
|---|---|
| 費用 | 16,500~55,000円 |
| 副作用&リスク | 1~2週間程度のかさぶた 1~3カ月の赤み 色素沈着、色素脱失 |
case5:多発する老人性イボ
| 治療に内容 | CO2レーザーによる脂漏性角化症治療 |
|---|---|
| 費用 | 16,500~55,000円 |
| 副作用&リスク | 1~2週間程度のかさぶた 1~3カ月の赤み 色素沈着、色素脱失 |
脂漏性角化症の治療 液体窒素とレーザーの違い
治療方法は、イボの厚み・大きさ・数・部位、通院できる回数、費用のご希望などを踏まえて選びます。良性と確認でき、症状や見た目が気にならない場合は、治療をせず経過を見ることもできます。
| 治療方法 | 主な役割 | 回数や注意点 |
| 液体窒素凍結療法 | 病変を凍結して取り除く、代表的な保険診療の治療。 | 状態により複数回。痛み、水ぶくれ、かさぶた、色素の変化など。 |
| 炭酸ガス(CO2)レーザー | 盛り上がった病変を蒸散させて取り除く。当院では自由診療。 | 麻酔を使用。傷の保護が必要。追加治療や、色素沈着・傷跡の可能性。 |
| ピコレーザー | シミと混在する病変など、診察で適応を判断した場合に選択。当院では自由診療。 | すべての脂漏性角化症が対象ではない。かさぶた、色素沈着・色素脱失など。 |
| 切除など | 診断のために組織を調べたい場合や、病変の状態に応じて検討。 | 病理検査を行える。傷跡や通院の必要性を説明。保険適用は診断等で判断。 |
液体窒素凍結療法
液体窒素でイボを凍結し、病変を取り除く治療です。処置は短時間で行いますが、治療中の痛みや、治療後の赤み、水ぶくれ、かさぶたが生じることがあります。病変の厚さや反応によっては、日をあけて処置を繰り返します。
費用を抑えて治療したい方の選択肢になります。液体窒素でも色素沈着や色素脱失、まれに傷跡が残ることがあるため、治療部位や通院の負担も含めて検討します。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガス(CO2)レーザーは、皮膚の組織に含まれる水分に反応し、盛り上がった部分を蒸散させて取り除く治療です。病変の形や厚みに合わせて治療範囲を調整します。顔などの脂漏性角化症にも用いますが、治療前に良性の病変であることを確認する必要があります。
麻酔をして治療し、その後は指示された軟膏や保護材で傷を保護します。1回で除去できる場合もありますが、病変の厚さや残存・再発によって、追加治療が必要になることがあります。赤み、炎症後色素沈着、色素脱失、凹みや瘢痕などが生じることがあります。
ピコレーザー
当院では、老人性イボとシミが混在した症例に、ピコレーザーを使用した例があります。炭酸ガスレーザーとは仕組みが異なり、すべての脂漏性角化症に適する治療ではありません。盛り上がりや色素の状態を診察したうえで、適した方法をご案内します。
シミ治療だけで盛り上がりが残る場合もあるため、「茶色いからシミ用のレーザーで取れる」と自己判断しないことが大切です。
ピコレーザーについて詳しく見る
なお、皮膚がんなどとの区別が難しい場合は、レーザーによる除去を先に行わず、組織を採って調べる病理検査などを検討します。
保険適用と治療費用
脂漏性角化症の治療は、保険診療で行う方法と自由診療で行う方法があります。保険が使えるかどうかは、診断や治療の目的、実施する処置によって判断します。以下は当院の料金表に基づく目安です。
保険診療の費用
| 処置 | 3割負担の目安 |
| 液体窒素によるイボの治療 | 約600〜800円 |
| できものの手術 | 約7,000〜14,000円 |
自由診療の費用
自由診療の表示金額は税込です。炭酸ガスレーザーの標準料金は以下のとおりです。
| 大きさ | 1個の施術料金 |
| 5mmまで | 11,000円 |
| 6〜10mm | 16,500円 |
| 11〜20mm | 22,000円 |
| 21mm以上 | 27,500円 |
ピコレーザーも、診断と治療範囲に応じて料金設定が異なります。
| ピコスポット | 1個の施術料金 |
| シミの合計が、1cmまで | 11,000円 |
| 2cmまで | 22,000円 |
| 3cmまで | 33,000円 |
| 4cmまで | 44,000円 |
| 4cm以上~顔全体 | 55,000円 |
| 診察・麻酔 | 料金 |
| 自費の診察料 | 初診料 3,300円 再診料 1,100円 |
| 麻酔 | クリーム麻酔 1部位2,200円 テープ麻酔 1枚110円 |
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治療後の経過とダウンタイム
イボを取り除いた後も、傷や肌の色が落ち着くまでには時間がかかります。治療の種類、病変の深さや大きさ、体の部位によって経過は異なります。
| 時期の目安 | 起こりうる変化・過ごし方 |
| 治療直後〜数日 | 痛み、ヒリヒリ感、赤み、腫れなど。液体窒素では水ぶくれができることがあります。 |
| 1〜2週間程度 | 主に炭酸ガスレーザーなどで生じた傷を保護する期間の目安です。治療方法や部位、傷の状態によって、さらに時間がかかる場合があります。 |
| 数週間〜数か月 | 傷が閉じた後も、赤みや茶色い色素沈着が残ることがあります。赤みが1〜3か月程度続く例もあります。 |
| その後 | 徐々に落ち着くことが多いものの、色素沈着が長引く場合や、色素脱失・傷跡が残る場合があります。 |
テープや軟膏 洗顔 メイクについて
治療した部分には、指示された軟膏や保護材を使用してください。かさぶたを無理にはがす、タオルやスクラブで強くこするなどの刺激は避けましょう。
洗顔・シャワー・メイクを再開できる時期は、治療法と傷の状態に合わせてご案内します。傷が開いている部分に自己判断で化粧品や日焼け止めを塗らず、保護方法を確認してください。傷が閉じた後も、日焼け止めや帽子などで紫外線対策を続けます。
赤みや色素沈着が残ったとき
治療後に茶色く見えても、すぐにイボが再発したとは限りません。炎症後色素沈着のこともあれば、病変が残っている場合もあります。状態に応じて対応が変わるため、自己判断でイボ取り薬や美白剤を追加せず、診察で確認しましょう。
痛みが強くなる、赤みが周囲へ広がる、膿が出る、出血が止まりにくいといった場合は、治療を受けた医療機関へ連絡してください。
炎症後色素沈着について詳しく見る
脂漏性角化症とは 症状とできる原因
脂漏性角化症は、皮膚の表面の細胞が増えてできる良性の腫瘍です。「老人性イボ」「老人性疣贅」とも呼ばれ、年齢とともに増えやすくなります。若い年代にできることもあります。
肌色から茶色や黒色まで 見た目には幅があります
でき始めは平らなシミのように見え、徐々に盛り上がることがあります。表面がザラザラする、皮膚に貼り付いたように見えるなどが特徴ですが、見た目は一様ではありません。肌色の小さなイボもあれば、濃い茶色や黒色のできものもあります。
顔・こめかみ・頭皮・首のほか、胸・背中・お腹などにもできます。痛みやかゆみがないことが多いものの、衣類や髭剃りでこすれると、炎症や出血を起こすことがあります。
一般的なシミである老人性色素斑とは異なり、皮膚そのものの盛り上がりを伴うことがあります。ただし、シミがすべて脂漏性角化症になるわけではありません。ほくろ、ウイルス性のイボ、首にできるアクロコルドンなどとの区別も必要です。
顔にできるイボの種類と治療
首の小さなイボ・アクロコルドンについて
加齢や体質 紫外線などが関わります
原因は十分には解明されていません。加齢、できやすい体質、紫外線などの関与が考えられています。日光が当たりにくいお腹や背中にもできるため、紫外線だけで説明できる病気ではありません。
肌を清潔にしていてもできるもので、洗い方が悪いことが原因ではありません。強く洗ったり、角質を削り取ったりしても予防や治療にはならず、刺激で炎症を起こすことがあります。
皮膚がんとの違いと受診の目安
脂漏性角化症自体は良性ですが、よく似た見た目の皮膚がんがあります。写真や色だけで「老人性イボだから大丈夫」と判断することはできません。当院では診察し、必要に応じてダーモスコピーという拡大して観察する検査を行います。
- 短期間で明らかに大きくなった、形や色が変わった。
- 出血を繰り返す、傷のようになって治らない。
- 周囲のできものと比べて、1個だけ見た目が大きく異なる。
- 短期間に多数のできものが現れた。
- 診断がついておらず、イボなのかシミなのか分からない。
このような場合は皮膚科へご相談ください。急に増えたからといって、がんがあると決まるわけではありません。経過や症状を確認し、必要な検査を判断します。診断が難しい病変では、組織を採って調べる病理検査を検討します。
ダーモスコピー検査について
老人性イボを自分で取るリスクと市販薬の注意点
自分で切る、ちぎる、削るなどの処置は避けてください。出血や感染、傷跡の原因になるほか、別の病気だった場合に診断が遅れることがあります。
| イボコロリなどの市販薬 | サリチル酸を含むイボコロリの添付文書では、老人性イボへの使用は禁止されています。顔や首などへの使用も禁止されています。市販のイボ取り薬を、脂漏性角化症に自己判断で使わないでください。 |
|---|---|
| ヨクイニンやハトムギ | ヨクイニンは尋常性疣贅などに用いられる薬ですが、脂漏性角化症を除去する治療薬ではありません。ハトムギの化粧品や保湿剤も、老人性イボを取り除く目的のものではありません。 |
| 美白クリーム | 一般的な美白剤は、脂漏性角化症の盛り上がりを取り除くための治療ではありません。イボなのかシミなのかで治療方法が変わるため、まず種類を確認しましょう。 |
よくある質問
他の人にうつりますか?
脂漏性角化症はウイルスや細菌が原因ではなく、ご自身の皮膚細胞が加齢や紫外線の影響で変化したものです。そのため、接触によって他の人に感染させたり、ご自身の体の他の部位に広がったりする心配は一切ありません 。
がんになることはありますか?
これは良性の腫瘍であり、その性質が変わることはないと考えられています。ただし、注意が必要なのは、まれに皮膚がんが初期の段階で脂漏性角化症とよく似た見た目をしていることがある点です 。そのため、自己判断はせず、皮膚科専門医による正確な診断を受けることが非常に重要です。
自分で取ったり、市販のイボコロリのような薬を使ったりしても良いですか?
自分で除去しようとすることには、以下のような深刻なリスクが伴います。
- 効果がない: 市販のイボ治療薬(イボコロリなど)は、ウイルス性のイボを対象としたものであり、脂漏性角化症には全く効果がありません 。
- 感染や傷跡のリスク: 爪で引っ掻いたり、カッターやハサミで切除しようとしたりすると、皮膚を傷つけ、そこから細菌が侵入して感染を起こしたり、ケロイドのような目立つ傷跡が残ったりする危険性があります 。
- 再発のリスク: 不完全な除去では、皮膚の深い部分に細胞が残り、そこから再発する可能性が高くなります 。
誤診の危険性: 最大のリスクは、もしその「できもの」が実は皮膚がんだった場合に、適切な診断と治療の機会を逃してしまうことです。これは命に関わる可能性があります 。安全かつ確実な治療のために、必ず医療機関を受診してください。
短期間で急に数が増えてかゆみも伴います。これは危険なサインですか?
数ヶ月という短期間のうちに、強いかゆみを伴う脂漏性角化症が全身に多数、突然出現する現象は「レーザー・トレラ徴候(Sign of Leser-Trélat)」と呼ばれています。これは非常にまれな現象ですが、胃がんや大腸がんといった内臓の悪性腫瘍が隠れているサインである可能性が指摘されています 。もしこのような症状に気づいた場合は、単なる皮膚の問題と考えず、速やかに医療機関を受診し、全身の精密検査を受けることを強くお勧めします。
治療を受けるべきか迷っています。判断の基準はありますか?
- 見た目が気になり、精神的なストレスになっているか。
- 衣類などでこすれて、かゆみや痛みなどの不快な症状があるか。
- 診断を100%確定させ、安心したいという気持ちがあるか。
これらのいずれかに当てはまる場合は、治療を検討する価値があります。一方で、特に気にならず、症状もない場合は、急いで治療する必要はありません。そのまま経過を観察するというのも一つの有効な選択肢です。まずは皮膚科医に相談し、ご自身の状況や希望を伝えた上で、治療のメリット・デメリットについて詳しい説明を受け、納得のいく決断をすることが大切です。
名古屋で脂漏性角化症の治療をお考えの方へ
うらた皮膚科では、イボの診断から、保険診療・自由診療の治療方法のご相談、治療後の経過の確認まで対応しています。「盛り上がったシミが気になる」「保険で治療したい」「顔のイボを取りたい」など、ご希望をお聞かせください。
| 1 診察 | 気になる病変を確認し、必要に応じてダーモスコピーなどで観察します。 |
|---|---|
| 2 治療方法と費用のご相談 | 病変の状態とご希望を踏まえ、方法、費用、治療後の過ごし方をご説明します。 |
| 3 治療 | 当日の治療もご相談いただけます。診断、治療範囲、当日の空き状況によっては別日のご案内となります。 |
| 4 経過の確認 | 傷の治りや色の変化、病変の残存がないかを確認し、必要なケアをご案内します。 |
初めて受診される方も、当日のWEB順番受付または窓口受付をご利用いただけます。シミと混在するイボや、シミかイボか分からない病変の相談は「シミ外来」をご利用ください。すでに診察を受けている方の施術予約は、診察時の案内に沿ってお取りください。
初めて受診される方へ
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執筆・監修: うらた皮膚科 院長 浦田透
保有資格: 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
経歴:
平成23年 中京病院 研修医
平成25年 中京病院 皮膚科
平成26年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科
平成27年 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科
平成28年 名古屋大学医学部附属病院 医員
平成30年 名古屋大学医学部附属病院 病院助教
平成31年 名古屋大学医学部附属病院 助教
令和3年4月 うらた皮膚科 副院長
令和3年11月 うらた皮膚科 院長