ハイドロキノン外用剤とは

ハイドロキノンとは

ハイドロキノンは、シミの原因となるメラニン色素の合成過程で必要な酵素の働きを阻害することでメラニンの生成を抑制します。
メラニンの生成を抑制するため漂白作用が得られ、美白クリームとして使われています。
日本では2002年に2%までの濃度の配合が厚生労働省により許可されており、美白クリームとして市販の化粧品でも広く使用されています。
一方で、5%以上の濃度でのハイドロキノンは動物実験で発がん性が指摘されており、現在EUでは化粧品としての使用が禁止しています。
そのため、シミ治療のハイドロキノンは4%程度が使用されることが多いです。。
当院でも、3.9%のものと4%のものを採用しています。
 

ハイドロキノンの作用とは

メラニンの合成過程では、チロシン→ドーパ→ドーパキノン→→→メラニンの順に合成されます。
「チロシン→ドーパ」と「ドーパ→ドーパキノン」の返還過程ではチロシナーゼというメラニン合成酵素が働きます。
このチロシナーゼの働きを阻害することで、メラニンが合成されることを防ぎます。
 

ハイドロキノンの適応

  ハイドロキノン
の適応
ハイドロキノン・
トレチノイン併用治療
の適応
老人性色素斑 △~✕
脂漏性角化症
そばかす
肝斑
炎症後色素沈着
ADM
ほくろ
ハイドロキノン単剤治療が効果があるシミはごく一部です。
皮膚科に受診して診断・治療方針の相談をしましょう。
また、診断後も、お薬をただ塗るだけではいけません。
特に併用治療では、個人ごとに合わせた使い方が必要になるため、診断後も少なくとも月1回の皮膚科受診を継続して、主治医と相談しながら治療を勧めるのがお勧めです。
何度も受診するのは大変だと思いますが、シミ治療の成功の近道だと思います。

ハイドロキノンクリームの注意点

まれにかぶれたり、赤みが出たり、皮むけがあることがあります。(それらはトレチノインでより多く見られます。)
刺激が強い場合は使用を中止し、医師に相談してください。
治療中は紫外線刺激、摩擦刺激をしないように気をつけましょう。

ハイドロキノンの費用

全て、消費税込みです。

初診料

3,300円

再診料 

1,100円

薬剤料 

ガウディスキンHQクリア 5g 1,485円

ガウディスキンHQクリア 60g 9,900円

ゼオスキン ミラミン

ゼオスキン ミラミックス