GLP-1ダイエット(週1タイプ)とは
GLP-1とは体内に存在するホルモンで、食事刺激に反応して小腸から分泌されます。
食欲を抑制する働きがあるため、欧米では肥満治療薬として用いられています。
欧米での承認は毎日摂取タイプのみでしたが、週1接種タイプも2021年6月に承認されました。
膵臓からのインスリン分泌を助ける働きもあるため、日本では糖尿病治療薬として保険適応になっています。
日本では肥満治療薬としての保険適応は無いため、自費診療となります。
GLP-1製剤の比較
最新の14個の臨床研究の総説(2021)
GLP-1製剤の中で減量効果が高いのは、ビクトーザ(注射)、オゼンピック(注射)、リベルタス(飲み薬)の3剤であることがわかっています。
ビクトーザは同一成分薬剤がサクセンダという名前で、肥満治療薬としても海外で承認されています。
オゼンピックも、肥満治療薬として海外で承認されています。

14個のGLP-1製剤による研究の体重減少効果に対するグラフです。
わかりやすく、ビクトーザ(注射)、オゼンピック(注射)、リベルタス(飲み薬)の3剤のみ表示してみました。
これらの研究は糖尿病治療に伴う、副次的な減量効果を評価したものです。
糖尿病ではない人の減量効果への研究も別に行われています。

特徴
GLP-1製剤の特徴
成功しやすい。
- ダイエットは正しい食事管理が最も重要です。
- 最も重要である食事管理を強力にサポートしてくれるのがGLP-1ダイエットです。
- 「1回の食事で食べ過ぎない」「間食をしないようにする」と言ったダイエットの基本である食生活の改善を強力にサポートしてくれます。
- 自然と摂取カロリーが減るため、健康的に体重が落ちていきます。
継続しやすい。
- ダイエットでは食事管理が最も重要です。
- 自分で食事をコントロールできればよいのですが、食事管理はストレスを感じやすくうまく行かないことが多いです。
- GLP-1ダイエットでは自然に食欲が抑えられるため、ストレスを感じにくく継続できます。
アメリカ・ヨーロッパで承認済み
- GLP-1は、日本では糖尿病治療薬とし保険適応ですが、アメリカ・ヨーロッパでは肥満治療薬としても承認されています。
- (※欧米では高度肥満治療に保険適応で合って、すべてのダイエットに保険適応というわけではありません)
『週1タイプ』の特徴
投与量が多い方は、ビクトーザよりも効果が強く、コスパが良い。
- ビクトーザ1.8㎎/日で効果が実感できな人は、オゼンピックへの変更をお勧めします。
- ビクトーザの1回投与量が高い方は、オゼンピックの方がコスパが良くなります。
週1回なので打ち忘れが少ない。
- 毎日タイプを使っていると順調に減量できることが多いです。順調な余り、たまに打ち忘れてしまう方も見えます。そんな日に限って食べ過ぎてしまうことも。
- 週1回で良いので手間が減り、打ち忘れが減ります。
副作用の持続時間も長くなる。
- 効果が1週間持続しますが、副作用も1週間持続します。
- まずは、毎日タイプ(ビクトーザ)で治療を始めて、慣れてきたら週1タイプへ切り替えた方が無難です。
少し針が太くなります。
- 週1回タイプの方が薬液量が多いため、少し針が太くなります。
- 少し痛みを感じやすくなります。
注意点
GLP-1ダイエットの高いダイエット成功率が注目される一方で、間違ったネット広告が問題になっています。
効果や副作用について、間違った情報には注意してください。
我慢・努力は一切なし!楽して痩せる!
- ダイエットをする意識があれば、強力なサポートになります。
- 何もしなくても自動的に痩せるわけではありません。
つらい思いは一切なし!
- どんな薬剤にも副作用のリスクはあります。
- 気持ち悪さが出る人もいますので、初回は慎重に始めます。
1カ月で●●㎏減少!
- 摂取カロリーを適切に調整し食べ過ぎないことでダイエットをサポートしてくれるダイエット法です。
- 最初の2週間で2㎏以上のダイエットに成功する方は結構いらっしゃいますが、
- 1か月で2桁kgのような急激な体重減少を狙ったダイエットではありません。(間違ったダイエットですし、健康被害があります)
海外でポピュラーなダイエット法
- アメリカ・ヨーロッパでは肥満治療薬としても承認されています。
- しかし、高度な肥満治療への適応であって、一般的なダイエット法としてポピュラーというわけではありません。
GLP-1ダイエット注射の使い方
使い方
注射は、腹部、大腿、上腕に行います。注射場所は毎回変更し、前回の注射場所より2〜3cm離します。
食欲が止まらなければ、投与量を増量します。
食欲が止まっていれば、その量を維持量として継続します。
注射の方法

ペンのキャップを外します。


注射します。
垂直に皮膚に押し当てます。ニードルカバーが本体の中に収納され、注射針が刺さり、自動的に薬液が注入されます。

※確認窓の表示

副作用
治療初期に胃部不快感・胃が張っている感じ・頭痛・便秘・下痢といった消化器症状が出ることがあります。
注射部位に内出血が起こることがあります。
注射部位に赤み・腫れ・かゆみが起こることがあります。
※GLP-1ダイエット注射治療について
未承認医薬品等(異なる目的での使用)
オゼンピックは、医薬品医療機器等法において、「2型糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、当院で行う肥満治療目的での使用については国内で承認されていません。
入手経度等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無
国内で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1製剤はありません。
諸外国における安全性などに係る情報
オゼンピックは、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)で肥満治療薬として承認されております。
費用
全て、消費税込みです。
初診料 | 3,300円 |
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再診料 | 1,100円 |
薬剤料 | オゼンピック0.5㎎ 9,900円/本 オゼンピック1㎎ 16,500円/本 オゼンピック0.5㎎ 39,600円/4本(1か月分) オゼンピック1㎎ 66,000円/4本(1か月分) 8本以上(2カ月分) 5%割引 12本以上(3か月分) 10%割引 |