SGLT2阻害薬とは

腎臓で糖を再吸収する役割を持つたんぱく質(SGLT2)を阻害し、血中に過剰に存在する糖を尿中へ排泄するお薬です。
糖尿病治療薬として保険適応があります。
薬の作用によって1日あたり約400キロカロリーのブドウ糖が尿中へ排出されるため、ダイエット効果を発揮します。
同様の薬剤には、カナグル、スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、デベルザ、ルセフィ等があります。
 

SGLT2阻害薬による減量効果

減量効果があることが報告されています。
肥満治療としては保険適応が無いため、自費診療になります。
 

糖尿病ではない肥満患者376名の海外研究

患者さん

糖尿病ではない、BMI27以上の肥満患者376名

方法

カナグル無し、カナグル50㎎、カナグル100㎎、カナグル300㎎の4種類のグループに分けた。

12週間後の減量効果を測定する。

結果

<カナグル100㎎の減量効果>

12週間後の体重変化率は、-2.9%であった。

<カナグル100㎎の副作用>

重篤な副作用は無かった。

頻度の多いもので、頭痛12%、尿路乾癬8%、外陰感染症5%(すべて女性)などがみられた。

 

日本での糖尿病治療薬としての第III層試験

患者さん

糖尿患者さん1929名

方法

副次的効果として、体重に及ぼす影響について報告された。

結果

4週間以降は有意差をもって体重が減少していた。

 

使用できない方

  • カナグルに過敏症の既往がある方
  • 中等度以上の心臓 肝臓 腎臓 膵臓 高血圧疾患のある方
  • 糖尿病の既往があり治療中の方
  • 手術を控えている方
  • 尿路感染、性器感染のある方
  • 大きな外傷のある方
  • 妊婦または妊娠の可能性のある方
  • 高齢の方
  • 授乳中の方
  • 小児の方

 

カナグルの使い方

 朝食前か朝食後に1日1錠内服します。
 異常を感じたら、再診してご相談ください。 
 

 副作用

この薬の特徴として服用中はのどが渇くことがありえます。水分をしっかりと摂ってください。
その他、吐き気、食欲減退、便秘、腹痛、倦怠感などが見られる場合があります。
腎盂腎炎、低血糖、ケトアシドーシスというような症状もあると言われていますが、
これらの症状が起こるケースはとても稀なのでほとんどの方は気になさらないで大丈夫です。
気になる症状が出現した場合は、医師にご相談ください。
 

※SGLT2ダイエット治療について

未承認医薬品等(異なる目的での使用)
カナグルは、医薬品医療機器等法において、「2型糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、当院で行う肥満治療目的での使用については国内で承認されていません。
入手経度等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品の有無
カナグルは国内で承認されておりますが、承認されている効能・効果および用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。

費用

全て、消費税込みです。

初診料

3,300円

再診料 

1,100円

薬剤料

カナグル1日分 440円

カナグル30日分 13,200円

よくある質問

Q
GLP-1注射と併用は出来ますか。

A
可能です。
 

Q
GLP-1注射とどちらが効果が強いですか。

A
GLP-1ダイエットの方が効果が強いと感じます。
文献的な報告でも、GLP-1ダイエットの方が減少幅が大きいです。