ラピフォートワイプとは

ラピフォートワイプ2.5%は、原発性腋窩多汗症に対する1回使い切りのワイプ製剤です。
2018年10月、米国で原発性腋窩多汗症の治療薬としてより販売されています。
2022年1月、日本でも製造販売が承認されました。
まもなく、保険診療で処方が可能になります!
 
抗コリン剤のワイプ製剤。
神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害します。
アセチルコリンは汗腺から発汗を誘発すると考えられており、本剤は多汗症の原因となるエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制します。
 

ラピフォートワイプの効果

 原発性腋窩多汗症患者497名を対象とした国内試験

患者

HDSS(自覚症状スコア)が3点以上(1~4点)

 スコア3︓発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある

 スコア4︓発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

腋窩発汗量が両側50㎎以上

方法

薬剤使用グループと、使用しないグループでの比較試験(無作為化、基剤対照、二重盲検)。

1日1回(夜就寝前)、1枚を用いて左右の腋窩を1回ずつ拭い、28日間塗布した際の有効性、安全性の評価。

結果

HDSSが2段階改善かつ両腋窩の発汗重量が半分以下に改善した割合、41.1%が改善。(対照群16.4%)

投与開始日と比較した4週後のHDSSが2段階以上改善かつ両腋窩の平均発汗重量が50%以上改善した患者の割合

HDSSが2段階以上改善した患者の割合、44.0%が改善。(対照群20.6%)

投与開始日と比較した4週後のHDSSが2段階以上改善した患者の割合

両腋窩の平均発汗重量が50%以上改善した患者の割合、89.9%が改善。(対照群70.3%)

投与開始日と比較した4週後の両腋窩の平均発汗重量が50%以上改善した患者の割合

 

ラピフォートワイプの長期的な効果

 
 原発性腋窩多汗症患者377名を対象とした国内長期投与試験

患者

HDSS(自覚症状スコア)が3点以上(1~4点)

 スコア3︓発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある

 スコア4︓発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

方法

1日1回(夜就寝前)、1枚を用いて左右の腋窩を1回ずつ拭い、52週間塗布した際の有効性、安全性の評価。

結果

HDSSが2段階改善した割合の掲示推移。28週後で60.5%、52週後で64.3%であった。

平均発汗重量が50%以上改善した患者の割合の経時推移。28週後で82.6%、52週後で85.3%であった。

両腋窩の平均発汗重量のベースラインからの変化量の経時推移。28週後で-102.74mg/5分、52週後で-100.18mg/5分であった。

 

ラピフォートワイプの安全性

 原発性腋窩多汗症患者497名を対象とした国内試験

重篤な副作用

なし

頻度の多い副作用

眼の症状として、散瞳6人(3.6%)、羞明4人(2.4%)。

全身症状として、口の渇き3人(1.8%)。

腎・尿路症状として、排尿困難5人(3.0%)、頻尿2人(1.2%)。

 

 原発性腋窩多汗症患者377名を対象とした国内長期投与試験

重篤な副作用

なし

頻度の多い副作用

眼の症状として、散瞳5人(2.7%)、羞明7人(3.8%)、霊視5人(2.7%)。

全身症状として、口の渇き7人(3.8%)。

腎・尿路症状として、排尿困難4人(2.2%)、頻尿2人(1.1%)。

皮膚症状として、接触皮膚炎5人(2.7%)。