エクロックゲルとは
エクロックゲルとは
2020年11月26日、日本初の多汗症に対する保険診療の塗り薬として発売されました。
抗コリン剤の外用剤。
神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害します。
アセチルコリンは汗腺から発汗を誘発すると考えられており、本剤は多汗症の原因となるエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制します。
抗コリン剤の外用剤。
神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害します。
アセチルコリンは汗腺から発汗を誘発すると考えられており、本剤は多汗症の原因となるエクリン汗腺のムスカリン受容体と結合することでアセチルコリンの結合を阻害し、発汗を抑制します。
当院のワキ汗治療
当院では様々な治療法を患者様に合わせてご提案しています。
ミラドライ | 外科手術 | ボトックス | エクロックゲル ラピフォートワイプ |
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持続時間 | 長期 | 長期 | 3~6カ月 | 1日 | |
効果 | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★ | |
傷痕 | - | あり | - | - | |
治療時間 | 1時間 | 1~2時間 | 15分 | - | |
ダウンタイム | 数日 | 2~3週間 | - | - | |
費用 | 275,000円 | 当院では未実施 | 29,800円/回 | 約3,000円/28日 (3割負担の場合) |
エクロックゲルの効果
原発性腋窩多汗症患者281名を対象とした国内試験
患者 | 12歳以上の日本人281人 HDSS(自覚症状スコア)が3点以上(1~4点) スコア3︓発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある スコア4︓発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある HDSM-Axスコア(重症度スコア)が2点以上(0~4点) 腋窩発汗量が両側50㎎以上 |
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方法 | 薬剤使用グループと、使用しないグループでの比較試験(無作為化、基剤対照、二重盲検)。 1日1回就寝前に6週間腋窩に塗布し、2、4、6週間投与後に患者の自覚症状評価及びろ紙による発汗測定する。 |
結果 |
HDSS(自覚症状スコア)が2点以下に、60.3%が改善。(対照群47.9%)
77.3%が発汗重量が半分以下になった。(対照群66.4%)
両腋窩の発汗重量が157.1㎎減少。(対照群128.1㎎減少)
HDSM-Axスコアがー1.41点(4点満点)に改善。(対照群ー0.93) |
エクロックゲルの長期的な効果
原発性腋窩多汗症患者185名を対象とした国内長期投与試験
患者 | 先行する第Ⅲ相試験から移行した、12歳以上の日本人の原発性腋窩多汗症患者185例 切替群:第Ⅲ相試験(検証的試験)において、基剤群であった患者集団 継続群:第Ⅲ相試験(検証的試験)において、エクロック群であった患者集団 |
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方法 | 非対照、非盲検での長期的な安全性・有効性を検討する試験デザイン。 1日1回就寝前に52週間腋窩に塗布し、安全性・有効性を評価する。 |
結果 |
HDSS(自覚症状スコア)が2点以下割合が、移行後2週目で切替群67.0%、継続群71.4%、移行後6週目で切替群83.0%、継続群85.7%、移行後24週目で切替群87.2%、継続群83.5%、移行後52週目で切替群76.6%、継続群71.4%。
発汗重量が半分以下になった割合が、移行後52週目の両腋窩合計発汗重量のベースライン※との比が0.5以下の患者の割合は、切替群66.0%、継続群67.0% |
エクロックゲルの安全性
原発性腋窩多汗症患者281名を対象とした国内試験
重篤な副作用
なし
頻度の高い副作用
上咽頭炎(14.2%)、適用部位皮膚炎(8.5%)、適用部位紅斑(5.7%)
抗コリン作用の副作用
口渇(1.4%)、便秘(0.7%)、散瞳(0.7%)
エクロックゲルの使い方
1本20gのポンプ付きボトルになっています。
1本で14日分になります。
ポンプ1押し分で片脇分です。
アプリケーターの上面にエクロック®ゲルをのせます。
脇の下に塗り広げます。手を使って塗らないようにします。
薬液を塗った後、わきが乾くまでは寝具や衣服が触れないようにします。
1本で14日分になります。
ポンプ1押し分で片脇分です。
アプリケーターの上面にエクロック®ゲルをのせます。
脇の下に塗り広げます。手を使って塗らないようにします。
薬液を塗った後、わきが乾くまでは寝具や衣服が触れないようにします。
エクロックゲルの費用
エクロックゲル(20g)の費用
1,455円(3割負担のとき)
485円(1割負担の時)
エクロックゲル1か月分(40g)の費用
2,911円(3割負担のとき)
970円(1割負担の時)