デュアックとは

デュアックの作用

デュアック配合ゲルは、過酸化ベンゾイル(ベピオ)とクリンダマイシン(外用抗菌薬)の合剤です。
過酸化ベンゾイルにより毛穴詰まりを改善する作用があります。
また、過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンにより、アクネ菌を減らし、赤みをとる作用があります。
デュアックの作用

 

デュアックのガイドラインでの位置づけ

日本皮膚科学会のガイドライン
米国皮膚科学会雑誌のガイドライン
において、

ほとんど全てのニキビ患者にとって「過酸化ベンゾイルor/and抗菌薬併用治療」が第一選択治療として強く推奨されています。

 

デュアックの治療効果

デュアックはあらゆるステージのニキビに効果的

ニキビのステージ解説
  • 炎症のある赤ニキビだけでは無く、炎症が無い白ニキビにも効果があるため、より早期にニキビを治療できます。
  • さらに、微小面ぽうの段階でも治療効果があるため、継続して使用することで新しいニキビが出きにくくなります。

 

各ステージの解説

微小面ぽう(ニキビ予備軍)

  • 毛穴つまりが始まったけど、はっきりニキビがみられない段階。
  • この段階で治療効果があるのがデュアックの良いところです。
  • そのため、ニキビが出来やすい部位に広範囲に塗ります。

白ニキビ(コメド、面ぽう)

  • 炎症が生じていない状態です。
  • この状態はニキビ菌が増殖しておらず、抗菌薬は効きません。
  • 白ニキビ治療は、アダパレンかベピオ(デュアック)で決まりです。

赤ニキビ

  • ニキビ菌が増殖し、炎症が生じている段階です。
  • デュアックにより、抗菌薬とベピオを併用して治療ができます。
  • デュアックは赤ニキビにも効果がありますが、それだけではありません。
  • 赤ニキビあるところ、ニキビ予備軍や白ニキビも必ず同時に混在しています。
  • デュアックを使うことで、治療をしながら新しいニキビを予防します。

デュアックの副作用

痒み、かぶれ、乾燥、赤みが生じることがあります。
副作用の症状が強いときには、一時的にステロイド外用剤を使用することもあります。
ステロイド外用剤の適正使用は、かかりつけのクリニックにご相談ください。
ベピオが副作用で使用できない方は、デュアックも使用できません。
 

デュアックの使い方

デュアックの正しい使い方

1日1回を就寝前に塗布します。

 
 2週間目までの刺激感は、保湿をしっかり行い乗り切る。
洗顔→保湿薬→デュアックの順に使用します。
保湿だけでは乗り切れないこともあります。
色々な対策がありますので、かかりつけのクリニックでご相談ください。
 
 3カ月継続する。
治療効果判定は、2~3か月後に行います。
 
 

自分には効果が無かった‥‥?!

良いお薬なのは理解できたけど、
自分には効果が無かった。
自分には副作用で使えなかった。
 という方もみえます。
 
まずは次の2点を確認しましょう。

効果が出るのに時間がかかります。
効果が出るのに時間がかかる薬であることを認識せずに使用している方もいます。
2週間も頑張って治療したら、何かしらの効果があってしかるべき!と思うのは普通ですね。
しかし、ベピオの治療効果判定は3カ月後です。
早期に治療効果が無いと判断して、治療をやめないようにしてください。
効果が無い時には、より強い治療に切り替えることも可能です。
効果がないから治療もあきらめてしまい、受診もしなくなるということが無いようにしましょう。
ますますニキビが増悪してしまいます。

 

初期のしげき症状のいろいろな対策。
治療開始2週間以内にはじまるしげき症状のため、治療を続けれない方もみえます。
しかし、使い方を工夫することで、使用を継続できることもあります。
ピーリング剤の使用は、白ニキビへの治療効果や、新しいニキビの抑制効果のためニキビ治療には必須です。
使えないから治療をやめてしまうと、ニキビはますます悪くなってしまいます。
どのように使えばよいのか、あるいは使用できない方にはどのような代替治療があるのかご案内させていただいています。