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レーザー治療

vbeam
最終更新日:2026-05-17

愛知県名古屋市周辺で酒さや赤ら顔が治らずお悩みの方へ。皮膚科専門医の監修のもと、赤みの原因に直接アプローチするレーザー治療(Vビーム)の仕組みや期待できる効果、知っておくべき副作用とダウンタイムについて詳しく解説します。保険適用の条件や自費診療の費用相場、内服薬・外用薬との複合治療、日常生活のスキンケアまで、患者様が安心して治療に臨める情報を網羅的に徹底解説しています。

 症例写真
酒さ(赤ら顔)のレーザー治療とは?名古屋の皮膚科専門医が原因から解説
Vビームによる酒さ・赤ら顔のレーザー治療で期待できる効果
 治療前に知っておきたいVビームレーザーの副作用とダウンタイムのリスク
 酒さのレーザー治療を受けられない方・事前の相談が必要な注意点
 名古屋エリアにおける酒さのレーザー治療(Vビーム)の費用と保険適用
当院での酒さのレーザー治療の費用
よくある質問

症例写真

当院で、レーザー治療を行った患者様です。

紅斑毛細血管拡張型酒さ(第1度酒さ)

酒さ1

酒さのレーザー治療5
治療内容

ブイビーム治療3回

費用

ブイビーム 11,000~22,000円/回

副作用&リスク

1~7日程度の赤み、腫れ

皮下出血、色素沈着

酒さ2

酒さのレーザー治療6
治療内容

ブイビーム治療6回

費用

ブイビーム 11,000~22,000円/回

副作用&リスク

1~7日程度の赤み、腫れ

皮下出血、色素沈着

丘疹膿疱型酒さ(第2度酒さ)

酒さ1

酒さのレーザー治療1
治療内容

ブイビーム治療3回

費用

ブイビーム 11,000~22,000円/回

副作用&リスク

1~7日程度の赤み、腫れ

皮下出血、色素沈着

酒さ2

治療内容

ブイビーム治療3回

費用

ブイビーム 11,000~22,000円/回

副作用&リスク

1~7日程度の赤み、腫れ

皮下出血、色素沈着

酒さ3

酒さのレーザー治療3
治療内容

ブイビーム治療3回

費用

ブイビーム 11,000~22,000円/回

副作用&リスク

1~7日程度の赤み、腫れ

皮下出血、色素沈着

酒さ4

酒さのレーザー治療4
治療内容

ブイビーム治療5回

費用

ブイビーム 11,000~22,000円/回

副作用&リスク

1~7日程度の赤み、腫れ

皮下出血、色素沈着

酒さ(赤ら顔)のレーザー治療とは?名古屋の皮膚科専門医が原因から解説

長年、顔の頬や鼻の周りの赤み、ほてり、あるいは赤いブツブツが治らずに深くお悩みではないでしょうか。そうした症状は、単なる肌荒れや一時的なかぶれではなく、「酒さ(しゅさ)」と呼ばれる慢性的な皮膚の炎症性疾患である可能性が非常に高いと考えられます。酒さの治療において、日常的なスキンケアや一般的な塗り薬だけではどうしても改善が難しい「血管の拡張による定着してしまった赤み」に対して、極めて有効な治療の選択肢となるのがレーザー治療です。ここでは、なぜ顔が赤くなるのかという根本的な原因から、レーザー治療がどのように作用するのかを詳しく解説していきます。

顔の治らない赤み「酒さ」のメカニズム

酒さの患者様の皮膚の内部では、免疫システムの過剰な反応や、紫外線による長年のダメージ、さらには私たちの顔の毛穴に普段から住み着いている「ニキビダニ(デモデックス)」の異常増殖など、さまざまな要因が複雑に絡み合い、常に微弱な炎症が引き起こされています 。この皮膚の炎症が長く続くと、皮膚のすぐ下を通っている毛細血管が持続的にダメージを受けます。
本来であれば、緊張した時や暑い時に一時的に拡張して赤くなっても、すぐに収縮して元の状態に戻るはずの毛細血管が、弾力を失って広がりっぱなしになってしまうのです 。これにより、常に顔が赤く見える「毛細血管拡張症」や、顔全体が面的に赤くほてって見える「紅斑(こうはん)」といった状態が定着してしまいます 。これが、一般的な洗顔や化粧水などのスキンケアでは決して治ることのない「赤み」の正体です。血管そのものの構造が物理的に変化してしまっているため、お薬で表面の炎症を抑えるだけでは、すでに太く広がってしまった血管を元の細さに戻すことは非常に困難であるという現実があります

毛細血管に直接アプローチするVビーム(パルス色素レーザー)の仕組み

このように広がってしまった異常な毛細血管に直接アプローチし、赤みを根本的な部分から改善するために世界中で広く用いられているのが、「Vビーム」と呼ばれるパルス色素レーザーを用いた治療です 。愛知県名古屋市周辺の皮膚科や美容皮膚科においても、赤ら顔治療の第一選択として導入しているクリニックが多く存在します
Vビームは、595nm(ナノメートル)という非常に特殊な波長の光を放つレーザー機器です。この波長の光は、血液中の赤い色素である「ヘモグロビン」に対して極めて高く吸収されるという優れた特徴を持っています 。レーザーを肌に照射すると、その光は皮膚の表面には大きなダメージを与えることなく通過し、真皮層という深い部分にある異常な毛細血管内のヘモグロビンにだけ熱エネルギーを集中させます。その熱によって、不要に広がってしまった血管を選択的に破壊・縮小させることで、血液の過剰な滞留がなくなり、皮膚表面から透けて見えていた赤みが少しずつ薄く目立たなくなっていくという仕組みです
さらに、最新の「VビームⅡ」などの高性能な医療機器では、レーザーの照射時間(パルス幅)を患者様の肌の状態に合わせて細かく調整できるようになっています 。これにより、周囲の正常な皮膚組織への熱ダメージを最小限に抑えながら、より深い部分に潜んでいる太い毛細血管に対しても確実かつ安全にアプローチすることが可能となっています 。また、12mmといった大きなスポット径(照射サイズ)を用いることで、顔全体の広範囲な赤みに対しても効率よく治療を進めることができます

内服薬・外用薬とレーザーを組み合わせた複合治療の重要性

レーザー治療は血管の拡張に起因する赤みに対して非常に強力な効果を発揮しますが、皮膚科専門医の立場から申し上げると、酒さの治療において「レーザー治療だけで全てを完治させる」という考え方は推奨されていません 。名古屋市内の一部の専門クリニックでも強く提唱されている通り、飲む薬(内服薬)、塗り薬(外用薬)、そしてレーザー治療を用いた「複合治療」こそが、酒さをより効果的かつ再発を防ぎながら根本的に改善する最大の鍵となります
その理由は、レーザーによって広がった血管を破壊して見た目の赤みを消したとしても、肌の奥深くで「炎症」そのものがくすぶったままであれば、やがて再び新たな毛細血管が作られてしまい、結果的に赤みが再発してしまうからです 。そのため、以下のような医学的根拠に基づいたお薬とレーザーを組み合わせる緻密な治療計画が求められます。
外用薬(塗り薬)の代表格として、日本国内でも保険適用となっている「ロゼックスゲル0.75%(有効成分:メトロニダゾール)」があります 。このお薬は、もともとはがん性皮膚潰瘍の治療などに使われていましたが、酒さの発症原因の一つとされる嫌気性条件下での原虫(ニキビダニ)のDNA合成を阻害し、減少させる強い抗原虫作用を持っています 。また、ヒト好中球から生成される活性酸素の産生を抑えることで、皮膚の炎症反応を強力に軽減し、酒さに関与する腫瘍壊死因子(TNF-α)の産生も抑制します 。およそ3ヶ月程度の継続使用によって、顔のブツブツ(丘疹や膿疱)を劇的に改善に導きますが、毛細血管の拡張自体を消す効果は乏しいため、ここでレーザー治療との併用が生きてきます
また、自費診療の選択肢となりますが、「イベルメクチン外用薬」も極めて有効です 。強力な抗寄生虫作用を持つマクロライド系抗生物質であり、ニキビダニの神経細胞や筋肉細胞にある塩化物チャネルに結合してダニを死滅させるだけでなく、皮膚の炎症を引き起こす抗菌タンパク(カテリシジン)やカリクレイン5(KLK5)の遺伝子発現を抑制し、メトロニダゾールよりも比較的早く、高い効果が認められることが報告されています 。さらに、穀物由来の天然成分である「アゼライン酸」も、チロシナーゼ活性の阻害や皮脂分泌の抑制、角質細胞の分化促進といった多角的な作用により、ニキビや酒さの炎症を鎮めるために広く用いられます 。妊娠中や授乳中の方でも安全に使用できる点が大きなメリットです
内服薬(飲み薬)としては、テトラサイクリン系の抗菌薬である「ミノマイシン(ミノサイクリン)」や「ビブラマイシン(ドキシサイクリン)」が処方されることが一般的です 。これらは細菌のタンパク質合成を阻害する抗菌作用だけでなく、リパーゼ活性抑制作用や白血球の遊走抑制作用といった強い「抗炎症作用」を併せ持っており、特に赤いブツブツを伴う丘疹膿疱型の酒さに対して内側から炎症を鎮める強力なサポート役を果たします
このように、各種のお薬を用いて「炎症の火元」をしっかりと消火し、新たな血管が作られない土台を作りながら、焼け跡として肌に残ってしまった「拡張した毛細血管」をVビームできれいに掃除していく、という両輪のアプローチを行うことが、最も確実で安全な治療の進め方となります。

Vビームによる酒さ・赤ら顔のレーザー治療で期待できる効果

Vビームを用いたレーザー治療は、肌の奥深くにある血管そのものに働きかける画期的な治療ですが、すべての患者様やあらゆる種類の赤みに対して同じように劇的な効果が出るわけではありません。ご自身の症状がレーザー治療に適しているのかどうかを正しく見極めることが、治療の第一歩となります。ここでは、具体的にどのような症状に対して高い効果が期待できるのかを詳しく解説します。

毛細血管の拡張や異常増生を抑えて赤みを根本から改善

Vビームレーザーが最も得意とし、顕著な効果を発揮するのが、小鼻のわきや頬、あご周辺などに網目状に浮き出て見える「糸ミミズのような細い赤い筋(毛細血管拡張症)」や、顔全体が常にほんのり赤くほてって見える状態の改善です 。これらの症状は、血管の物理的な異常増生や拡張が直接的な原因となっているため、血液中のヘモグロビンを的確にターゲットとするVビームの照射によって、血管を縮小・閉塞させ、劇的な改善が見込めます
ただし、酒さや広範囲の赤ら顔の治療においては、1回の照射ですべての赤みが完全に消え去るわけではありません。血管は皮膚組織の中に非常に細かく複雑に張り巡らされているため、一度に過剰に強いパワーで全ての血管を破壊しようとすると、健康な皮膚組織まで熱傷(火傷)を負うなどのトラブルにつながります。そのため、安全に配慮しながら2〜4週間程度の適切な間隔をあけて、複数回(一般的には毛細血管拡張症で2〜3回、酒さなどの慢性疾患では5〜10回)の治療を根気よく重ねることで、段階的に赤みを消退させていくのが基本となります

米国皮膚科学会雑誌のレーザー治療の報告(2013年度)

治療方法

16名の患者の左右の頬に、パルスダイレーザー(Vbeam2など)とヤグレーザーをそれぞれ照射して比較した。

1カ月毎に4回治療して、左右頬の色調変化を検討した。

結果

赤みの変化:パルスダイレーザーで54%減少、YAGレーザーで34%減少した。

痛みの比較:パルスダイレーザーの方が優位に痛みが少なかった。

内服治療や外用薬治療とのコンビネーション

酒さの患者様の中には、赤みだけが目立つタイプ(紅斑毛細血管拡張型)だけでなく、ニキビに似た赤いブツブツや膿を持った発疹が混在するタイプ(丘疹膿疱型)でお悩みの方も多くいらっしゃいます このようなケースでは、前述した抗生物質の内服や外用薬による治療を行い、赤みに対してVビームを併用するという戦略が最も安全で確実です

レーザー治療が効きにくいケースと効果を最大限に高める条件

インターネットの口コミなどを見ると、「高いお金を出してVビームを受けたのに、まったく効果がなかった」と感じていらっしゃる患者様の声を見かけることがあります。これには、医学的に明確な理由が存在します
効果を実感しにくい最も代表的なケースは、「赤みの主な原因が、血管の拡張ではなく強い『炎症』そのものによるものである場合」です 。間違ったスキンケアの継続や、ステロイド外用薬の不適切な長期使用によって肌のバリア機能が著しく低下し、わずかな刺激に対しても過敏に反応して面で赤くなっている状態(酒さ様皮膚炎など)では、血管を物理的に破壊するレーザーのアプローチよりも、まずは徹底した保湿やバリア機能の回復、抗炎症治療による肌の土台作りが最優先されます。
また、「照射回数や治療間隔が不足している場合」も、効果を感じにくい大きな原因となります 。医師が副作用の内出血などを過度に懸念して極端に弱い出力で照射を続けていたり、患者様ご自身が「1回で治らないから」と自己判断で途中で治療をやめてしまったりすると、十分な血管の収縮や閉塞が得られません。効果を出すためには、一定の反応(ダウンタイム)を伴う適切な出力での照射が必要となる場面もあります
Vビームの効果を最大限に引き出し、確かな実感を高めるためには、赤みの原因が毛細血管の拡張や増生主体であるかどうかを皮膚科専門医が正確に診断すること、患者様一人ひとりの症状や肌の厚さに応じて適切な出力と照射方法を設定すること、そして、1回で効果がないと決めつけずに、適切な間隔で複数回の治療を計画的に継続することが不可欠です
また、単一の波長であるVビームだけでは改善しきれない複雑な肌トラブル(シミ、くすみ、赤み、毛穴の開きなどが混在している状態)に対しては、「IPL光治療(ルメッカ)」という選択肢もあります 。IPLは幅広い波長の光を顔全体に優しく照射することで、メラニンやヘモグロビンに同時にアプローチできる治療法です 。レーザー治療に比べて痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどないため、赤ら顔の改善(目安として5〜10回程度)とともに肌全体の若返りを目指す患者様には、こちらの治療法をご提案することもあります

治療前に知っておきたいVビームレーザーの副作用とダウンタイムのリスク

レーザー治療は優れた効果をもたらす一方で、強力な光エネルギーを皮膚組織に加える医療行為であるため、一定のリスクや副作用、治療後の回復期間(ダウンタイム)を伴います。治療を受ける前にこれらの正常な反応や起こりうるリスクを正しく理解し、過度に不安にならないように心の準備をしておくことが非常に大切です。

レーザー照射直後に生じる一時的な赤み・腫れ・ヒリヒリ感

ブイビームを顔に照射した直後は、レーザーの熱エネルギーによって肌が一時的に軽い炎症を起こしたような状態になります。そのため、照射部位全体に赤みや軽い腫れ、あるいは強い日焼けをした後のようなヒリヒリとした痛みが生じることが一般的です
これらの反応は、レーザーが血管にしっかりと作用している証拠であり、正常な治療過程の一部です。通常、一時的な赤みやヒリヒリ感は数時間から長くて数日程度で自然に落ち着いていき、メイクで十分にカバーできる範囲に収まります 。多くのクリニックでは、レーザー照射直後にしっかりと肌を冷却(クーリング)し、必要に応じて炎症を抑える外用薬を塗布することで、これらの不快な症状を最小限に抑える処置を行っています 。稀に、レーザーの出力が強すぎた場合や肌質によっては「水ぶくれ(水疱)」が生じることがありますが、その場合は決してご自身で潰したりせず、速やかに担当医の診察を受けて適切な処置を受けてください

効果のサインでもある内出血(紫斑)の経過とカバー方法

ブイビームの治療において、患者様にとって最も視覚的に目立つダウンタイムとなるのが「内出血(紫斑)」のリスクです 。これは、レーザーの熱エネルギーによって標的である異常血管が破壊された際、微量の血液が周囲の皮膚組織に漏れ出すことによって起こります
特に、皮膚のより深い部分にある太い毛細血管をしっかりと治療するために医師が意図的に照射の出力を上げた場合や、目の下、頬の高い部分など皮膚が薄い部位に照射した場合には、青紫色から赤紫色のあざのような内出血が強く出やすくなります 。鏡を見て驚かれる患者様もいらっしゃいますが、紫斑が出たからといって治療が失敗したわけではありません。むしろ、「異常な毛細血管にしっかりと十分な熱エネルギーが届き、確実に破壊できている効果のサイン」としてポジティブに捉えることもできる反応です。
内出血の程度は、個人差や設定した出力の強さによって異なりますが、通常は1〜2週間程度をかけて、青紫色から徐々に黄色っぽく色が変化しながら、最終的には自然に皮膚の組織に吸収されて完全に消退していきます 。内出血が残っている期間中は、コンシーラーやカバー力の高いファンデーションなどのメイク用品を使用していただくことで、日常生活や職場環境でも目立たないように過ごしていただくことが十分に可能です。

酒さのレーザー治療を受けられない方・事前の相談が必要な注意点

高い効果と安全性を誇るブイビームですが、患者様の現在の体調、肌の状態、あるいは過去の病歴や使用しているお薬によっては、治療をお断りせざるを得ない場合や、治療前に特別な配慮と専門的な判断が必要となる場合があります。ご自身の安全を守るためにも、以下の項目に該当する方は事前のカウンセリングで必ず医師に申告してください。

妊娠中・授乳中の女性に対する安全性の配慮と代替治療

妊娠中や授乳中の女性は、女性ホルモンのバランスが急激に変化している影響で、普段よりも肌が非常に敏感になっており、わずかな刺激でも予期せぬ色素沈着(シミ)や肌トラブルが起こりやすい不安定な状態にあります。
ブイビームのレーザー光そのものが、胎盤を通して胎児の成長に直接的な悪影響を与えたり、母乳の成分を変化させたりするという明確な医学的データは報告されていません。しかし、医療機関としては母子ともに絶対的な安全性を最優先するため、原則として妊娠中および授乳中の方へのVビームの照射は控えていただく方針をとっているクリニックがほとんどです
この期間中に酒さの赤みや炎症が強く出てしまいお困りの患者様には、レーザー治療はお休みしていただき、妊娠中でも胎児への影響がなく安全に使用できる天然由来成分の「アゼライン酸」などの外用薬を中心とした保存的治療をご案内し、肌状態をコントロールしながらご出産・卒乳の時期をお待ちいただくようアドバイスを行っています
ブイビーム施術をしてしまっていた時期に妊娠していたことが後から発覚した場合でも、胎児への直接的な影響があるわけではありませんので、過度なご心配はご心配いりません。

強い日焼け状態の方や光線過敏症・ケロイド体質の方

ブイビームに限らず、多くの医療用レーザーは「黒や赤の色素」に対して特異的に反応し、熱エネルギーを発生させるという性質を持っています。そのため、海や山での夏のレジャー、日常的な屋外でのスポーツ、あるいは日焼けサロンなどで肌が広範囲に強く日焼け(黒く日焼け)している状態の患者様にブイビームを照射することは非常に危険です
日焼けした肌には皮膚表面に過剰なメラニン色素が生成されており、レーザーの光が目的の血管のヘモグロビンに到達する前に、表面のメラニン色素に過剰に反応してしまいます。その結果、標的ではない健康な皮膚組織が予期せぬ強い熱傷(火傷)を負ったり、治療後に頑固な強い色素沈着が残ってしまう重大なリスクがあります 。そのため、極度の日焼けをしている方は、施術当日の治療をお断りし、肌の色が元の状態にある程度戻るまで数ヶ月間治療を延期していただく必要があります
また、日光などの光を浴びることで異常な皮膚炎や発疹を起こしてしまう「光線過敏症(日光アレルギー)」の方や、わずかな傷でも治る過程で過剰に赤く盛り上がってしまう「ケロイド体質」をお持ちの方も、レーザーの強力な光刺激によって本来の病状が悪化してしまう危険性があります 。これらの体質に心当たりのある方は、治療の可否について必ず事前に皮膚科専門医に詳細に相談し、慎重に判断を仰ぐ必要があります。

名古屋エリアにおける酒さのレーザー治療(Vビーム)の費用と保険適用

レーザー治療を受ける上で、患者様が最も不安に感じ、事前に確認しておきたいポイントの一つが「治療にかかる費用」です。Vビーム治療には、国の制度に基づき「健康保険が適用され自己負担が軽減される場合」と、「全額自己負担(自費診療)になる場合」があり、その条件は厚生労働省のルールによって非常に厳密に定められています

健康保険が適用される「毛細血管拡張症」などの条件と費用目安

Vビーム治療に対して健康保険が適用されるのは、単に「顔が赤いから」という理由だけでは認められず、医師の診察のもと、医学的な診断基準に基づいて特定の「血管系皮膚疾患」であるとはっきり診断された場合にのみ限定されています 。具体的に保険適用の対象となるのは、以下の3つの疾患です。

  1. 毛細血管拡張症(小鼻のわきや頬などに、網目状や糸くずのような細い赤い血管がはっきりと浮き出して見える状態)

  2. 単純性血管腫(ポートワイン母斑とも呼ばれる、生まれつき存在する平らな赤いあざ)

  3. 苺状血管腫(乳児血管腫とも呼ばれる、乳児期に生じる赤い盛り上がったあざ)

これらの疾患に該当すると診断された場合、健康保険証を提示することで、一般的な3割負担の患者様であれば、レーザーの照射面積(診療報酬点数)に応じて以下の計算により、おおよそ1回あたり約8,140円〜33,630円程度の自己負担額でレーザー治療を受けることができます

  • 10平方センチメートル未満の範囲:約8,140円(3割負担)

  • +10平方センチメートル毎:+1,500円(3割負担時)

  • 180平方センチメートル(上限):約33,630点(3割負担)

ただし、保険診療で治療を受ける場合には「3ヶ月以上(約90日)の間隔を空けてから次回の治療を行わなければならない」という厳格な国の算定ルールが定められており、早く治したいからといって短期間での連続照射を行うことは制度上認められていません 。また、乳幼児の場合や、自治体が実施している「子ども医療費助成制度」の対象となる年齢のお子様であれば、自己負担額が無料、あるいは数百円程度に抑えられるケースもあります

酒さの赤み治療が自費診療(保険適用外)となる理由と料金相場

一方で、「酒さ」による顔全体のもやもやとした漠然とした赤みやほてりは、現在の日本の健康保険制度ではすべて保険適用外(自費診療)での扱いとなります
「毛細血管拡張症」と「酒さによる赤ら顔」の線引きは非常に難しく、非常に専門的な知識を要します。「自分は顔が赤いから絶対に保険が効くはずだ」と思ってクリニックを受診しても、皮膚科専門医の診察の結果、血管の明確な浮き出しではなく全体的な炎症や紅斑が主体であると診断され、自費診療をご案内するケースも決して珍しくありません。
自費診療の場合、治療料金は各クリニックが独自に設定できるため、受診する医療機関によって費用が異なります。
当院では自費診療になるケースでも、自費の価格を保険診療の場合の3割負担時に近い価格設定にしているため、患者様が治療を受けやすいように配慮しております。
赤み治療でお困りの方は、是非当院までご相談ください。

当院での酒さのレーザー治療の費用

単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症には、保険診療で治療が可能です。
その他は自費診療になります。

 

保険診療

初診料・再診料が別にかかります。
名古屋市在住の高校3年生以下は無料になります。
3カ月に1回、保険で治療できます。

~10平方cm

8,140円(3割負担の時)

10平方cm毎

+1,500円(3割負担の時)

180平方cm(上限)

33,640円(3割負担の時)

 

自費診療

初診料

3,300円

再診料

1,100円

麻酔

麻酔テープ(5x3cm) 1枚110円

施術料
ブイビーム

全顔(Lパーツ)1回 22,000円

全顔(Lパーツ)1回 19,800円

全顔(Lパーツ)3回 49,800円

全顔(Lパーツ)3回 44,000円

両頬+鼻(Mパーツ)1回 16,500円

両頬+鼻(Mパーツ)1回 13,200円

両頬+鼻(Mパーツ)3回 34,800円

両頬+鼻(Mパーツ)3回 29,800円

鼻(Sパーツ)1回 11,000円

鼻(Sパーツ)1回 9,800円

鼻(Sパーツ)3回 29,800円

鼻(Sパーツ)3回 24,800円

※ Sパーツ:鼻、片頬、口回りなど1部位

※ Mパーツ:下顔面の範囲内

※ Lパーツ:おでこも含む全顔

施術料
ルメッカ

全顔 22,000円

全顔 19,800円

よくある質問

Q
レーザー治療は何回くらいで効果を実感できるようになりますか?

A
症状の深さや赤みの広がり、設定するレーザーの出力によって個人差が大きく出ますが、一般的な毛細血管拡張症やニキビ跡の赤みであれば、3〜5回程度の照射を繰り返すことで、明らかに赤みが薄くなってきたとご自身でも実感される方が多いです
しかし、酒さによる慢性的で頑固な赤みやほてりの場合、肌の奥深くにある細かな血管まで完全に縮小させ、他人の目から見てもほとんど赤みが気にならないレベルに到達するためには、5回から10回以上の根気強い治療が必要となるケースも決して珍しくありません 。レーザー治療は1回の照射で劇的にすべてが消え去る「魔法の治療」ではありません。数ヶ月から1年単位での長期的な視野を持ち、焦らずに治療を継続していくことが成功の秘訣です。
 

Q
レーザー照射時の痛みはどの程度ですか?

A
Vビームの照射時は、よく「太めの輪ゴムで肌をパチンと強く弾かれたような痛み」と表現されるような刺激を感じます
当院などで使用している最新のVビーム機器には、レーザーが照射される直前のミリ秒単位の瞬間に、マイナス数十度の冷却ガス(ダイナミック・クーリング・デバイス:DCD)を皮膚表面に吹き付けて肌を保護し、痛みを瞬時に和らげるシステムが備わっています 。そのため、多くの患者様は事前の麻酔なしでも十分に我慢できる範囲であることがほとんどです。ただし、痛みに非常に敏感な方や、治療効果を高めるために医師があえて出力を高く設定して照射を行う場合には、ご希望に応じて「麻酔シール」などを事前に使った治療を行うことも可能です
 
 

Q
治療後にメイクや洗顔はいつから可能ですか?

A
レーザー照射後の皮膚表面に、強い水ぶくれや擦り傷のような異常が生じていなければ、基本的には施術当日の直後から、クリニックのパウダールームでメイクをしてご帰宅いただくことが可能です
むしろ、治療直後のデリケートな肌を強烈な紫外線から物理的に守るためにも、刺激の少ないパウダーファンデーションやコンシーラーを使用して、しっかりと肌を保護していただくことを積極的にお勧めしています。洗顔やスキンケアについても当日から通常通り行っていただいて問題ありませんが 、メイクを落とす際のクレンジングで肌を強く擦ってしまうとダウンタイムが長引く原因となります。そのため、治療期間中はクレンジングオイルで強く擦る必要がない、石鹸や軽い洗顔フォームだけでスッと落ちるタイプのミネラルコスメなどを活用すると、肌への負担を大幅に減らすことができます。
 

Q
レーザー治療や薬の継続で酒さは完全に治癒(完治)しますか?

A
非常に心苦しいお答えにはなりますが、現在の最新の皮膚科学・医学をもってしても、「酒さを完全に、生涯にわたって二度と再発しないように『完治(根治)』させる」という絶対的な治療法は確立されていません。酒さは、患者様ご自身の遺伝的な体質や、自律神経、免疫反応の異常などが深く関与して引き起こされる「慢性的な炎症性疾患」であるためです
しかし、決して絶望する必要はありません。Vビームを用いた適切なレーザー治療によって広がった血管を物理的に排除し、ロゼックスゲルや抗菌薬などの適切な内服・外用薬を併用して炎症を抑え込み、さらに日常生活での紫外線対策や悪化因子の回避を徹底することで、「顔の赤みやブツブツがほとんど目立たず、メイクをすれば完全に隠れ、日常生活や人間関係において全く支障やストレスを感じない、健やかな肌状態」まで大幅に改善し、その良好な状態を長期的にコントロールして維持していくことは十分に可能です
顔の赤ら顔は、他人の視線が気になり、ご本人の心理的なストレスや深いコンプレックスに直結しやすい非常に辛い症状です。長年色々な化粧品を試しても治らないと一人で諦めてしまう前に、まずは酒さ治療の豊富な経験と実績を持つ皮膚科専門医にご相談ください。あなたの現在の肌状態やライフスタイルに合わせた最適な治療計画をともに見つけ出し、自信を持って笑顔で過ごせる健やかな素肌を取り戻すための一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。
≪監修者プロフィール≫
監修医師うらた皮膚科 院長 浦田透
保有資格日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
経歴
平成23年 中京病院 研修医
平成25年 中京病院 皮膚科
平成26年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科
平成27年 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科
平成28年 名古屋大学医学部附属病院 医員
平成30年 名古屋大学医学部附属病院 病院助教
平成31年 名古屋大学医学部附属病院 助教
令和3年4月 うらた皮膚科 副院長
令和3年11月 うらた皮膚科 院長