ケロイドとは

ケロイド
ケガや手術の傷跡に、通常一カ月以内に発生します。
傷にそって盛り上がるものを肥厚性瘢痕、傷跡を超えて盛り上がるものをケロイド(真性ケロイド)と呼んでいます。
きっかけがなく突然発症することもありますが、ニキビや毛包炎などが原因になっていることもあります。
真性ケロイドは、痒みや横からつまんだときの痛みを感じることがあります。

ケロイドのリスク因子

局所のケロイドのリスク

胸、背中、上腕、顔面などが出来やすいです。
創傷が深かったり、創傷治癒に時間がかかったり、生活の中で皮膚にテンションがかかりやすい部位(張力がかかる部位)が出来やすいです。
 

全身的なケロイドのリスク

妊娠中(血流量の増加などのため)
飲酒・入浴・運動後に疼痛を生じることがあります。血流が良くなるためと考えられており、過剰飲酒や長時間入浴を避けます。 
高血圧や糖尿病。

ケロイドの治療方針

早期に治療を開始することで良くなるまでの時間を短くできます。
ケロイド体質の方は、好発部位の余計な手術を避けたり、ニキビなどを早期に治療することが大切です。
手術を受ける際にも、ケロイドが出来ないようにテープ剤や飲み薬の治療で予防することも可能です。
 

当院では、ガイドラインに準拠した治療方針を行います。

 

小児のケロイド治療


 

成人のケロイド治療

ケロイドの治療

ステロイドのテープ剤

出来るだけ24時間貼付し続けます。
エクラープラスターテープの方がやや汗に弱く、外出時はドレニゾンテープを使うといった使い分けをすることもあります。
テープ剤が使用できない時に軟膏を使用することもあります。
 

ステロイドの局所注射薬

テープ剤よりも強力。併用も可能です。
痒みなどの自覚症状の改善にも効果的です。
月1~程度の頻度で継続します。
 

レーザー治療

ロングパルスダイレーザー(Vビーム®など)や、ロングパルスヤグレーザー(Gentle MAX®など)の有効性の報告があります。
当院では、Vビームによる治療を行っています。
 

手術治療

当院で実施しておらず、大学病院などにご紹介させていただきます。
適応にならないケースもあります。適応があるかの最終判断は紹介先病での判断になります。
手術後に放射線治療を併用することもあります。

参考文献

※ 瘢痕・ケロイド治療研究会 ケロイド・肥厚性瘢痕診断・治療し指針2018
※ 日本形成外科学会 急性創傷/瘢痕ケロイドガイドライン2018
※ 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ケロイド」
 

≪監修者プロフィール≫
監修医師うらた皮膚科 院長 浦田透
保有資格日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
経歴
平成23年 中京病院 研修医
平成25年 中京病院 皮膚科
平成26年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科
平成27年 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科
平成28年 名古屋大学医学部附属病院 医員
平成30年 名古屋大学医学部附属病院 病院助教
平成31年 名古屋大学医学部附属病院 助教
令和3年4月 うらた皮膚科 副院長
令和3年11月 うらた皮膚科 院長