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口唇ヘルペスの薬

HERPES LABIALIS
最終更新日:2026-10-04

口唇ヘルペスの原因となるウイルス感染のメカニズムから、水ぶくれなど
口唇ヘルペスの薬は、症状や再発の状況に応じて選びます。名古屋市南区のうらた皮膚科が、バルトレックス・ファムビルなどの飲み薬、アシクロビル・ビダラビンの塗り薬、市販薬の違いを解説。再発の前ぶれに備えるPIT療法、ファムビルとアメナリーフの特徴、市販薬を使える条件、薬が手元にない時の対処、受診の目安も紹介します。初めての症状や目の周りの症状、妊娠・授乳中、腎機能が低下している方の注意点を確認できます。

口唇ヘルペスの薬は、大きく3つに分かれます
皮膚科で処方する飲み薬
再発の前ぶれに備えるPIT療法
口唇ヘルペスの塗り薬と市販薬
薬を使い始めるタイミングと、手元に薬がない場合
市販薬で様子を見ず、受診したい症状
薬を選ぶ前に伝えてほしいこと
名古屋市南区で口唇ヘルペスの薬を相談したい方へ
よくある質問

口唇ヘルペスの薬は、大きく3つに分かれます

種類 主な成分 特徴
処方される飲み薬 バラシクロビル、アシクロビル、ファムシクロビルなど 症状や体の状態に合わせて医師が選択する。再発時にはPITという方法もある。
処方される塗り薬 アシクロビル、ビダラビン 患部に塗って使用する。軽症の場合などに検討する。
薬局で購入できる市販薬 アシクロビル、ビダラビン 口唇ヘルペスの再発に使う外用薬。過去に医師の診断・治療を受けていることなどの条件がある。

アメナメビルも再発性の単純疱疹に使用する飲み薬ですが、口唇ヘルペスでは前ぶれの段階で服用する治療です。水ぶくれができた後に使う薬と同じようには扱えません。

皮膚科で処方する飲み薬

バラシクロビル・アシクロビル・ファムシクロビル

口唇ヘルペスの内服治療には、バラシクロビル(バルトレックスなど)、アシクロビル(ゾビラックスなど)、ファムシクロビル(ファムビルなど)が使われます。初めての発症や症状が強い場合などは、飲み薬による治療を検討します。
薬の量・回数・服用期間は、薬剤や年齢、腎機能などによって異なります。同じ薬でも、口唇ヘルペスと帯状疱疹では服用方法が違うことがあるため、以前の処方をそのまま流用しないでください。

飲み薬と塗り薬、どちらを選ぶ?

軽症の口唇ヘルペスでは外用薬を使うことがありますが、初感染や症状の程度によっては内服治療が必要です。「市販薬で足りるか」は、症状の範囲だけでなく、診断歴や発症からの時間、持病も含めて判断します。
自己判断で複数の抗ウイルス薬を重ねたり、飲み薬を増量したりせず、処方された方法で使用しましょう。

再発の前ぶれに備えるPIT療法

PIT(Patient Initiated Therapy)は、あらかじめ医師から処方された薬を手元に置き、ピリピリ・ムズムズ・かゆみなどの前ぶれを感じたときに、説明された方法で服用を開始する治療です。毎回の再発時に受診してから服用するより、早い段階で治療を始められるよう備えます。
対象は、再発性の口唇ヘルペスと確認され、前ぶれを正しく判断し、服用方法を守れる方です。初めて唇に水ぶくれができた方が、自己判断で始める治療ではありません。

ファムビルとアメナリーフの違い

薬 主な服用方法・注意点
ファムシクロビル(ファムビルなど) PITでは通常2回服用。初回は初期症状から6時間以内、2回目は原則として初回の12時間後に服用する。腎機能により量や方法の調整が必要になる。
アメナメビル(アメナリーフ) 通常1回、食後に服用。初期症状から6時間以内かつ、水ぶくれ・ただれ・かさぶたなどが出る前の服用が重要。

上記は成人における一般的な説明です。実際には、処方時に指示された量とタイミングを守ってください。前ぶれから時間がたった場合や、服用後も悪化する場合は医師に相談します。
「 1回または 2回の服用で治療する」ことは、「その日のうちに皮膚が元通りになる」という意味ではありません。回復までの期間には個人差があります。

PITと、毎日飲む再発抑制療法は別の治療です

PITは再発の前ぶれが出たときに服用する方法です。毎日薬を飲み続ける再発抑制療法とは異なります。
日本皮膚科学会のQ&Aで説明されている毎日の抑制療法は、年6回以上再発する性器ヘルペスを対象としたものです。口唇ヘルペスにも同じ適応・保険の扱いがあると考えず、再発が多い方は個別に相談してください。

口唇ヘルペスの塗り薬と市販薬

主な成分はアシクロビルとビダラビン

口唇ヘルペスの外用薬には、アシクロビルとビダラビンがあります。市販薬の例は、アシクロビルを含むヘルペシアクリーム、ビダラビンを含むアラセナS・アラセナSクリームです。
成分や製品によって塗る回数などが違うため、添付文書を確認して使用します。口唇ヘルペスの再発治療用の市販薬は第1類医薬品で、購入時には薬剤師の確認・説明を受けます。

市販薬を使えるのは、過去に診断された方の再発です

市販薬は、以前に医師から口唇ヘルペスと診断・治療を受けた方が、再発した場合に使用する薬です。「唇に水ぶくれがあるからヘルペスだろう」と初めての症状に使うことはできません。
ヘルペシアクリームやアラセナSは6歳未満には使用できません。発熱や広範囲の発疹がある場合も、自己判断で市販薬を使わず受診してください。

市販薬を使ってもよくならないとき

これらの製品は、5日間使用しても改善しない場合、または症状が悪化する場合には、使用を中止して医師・薬剤師に相談するよう案内されています。悪化しているときに、5日間待つ必要はありません。
唇とその周囲以外、特に目の中や口の中には使用しないでください。家族に同じような症状があっても、初めて発症した人に薬を渡して自己治療させないことが大切です。

薬を使い始めるタイミングと、手元に薬がない場合

再発の前ぶれを感じたら、早めに対応する

PIT用の薬を処方されている方は、医師から説明された条件を確認して服用します。市販薬が使える方も、製品の説明に従い、前ぶれを感じたら早めに使用します。
水ぶくれができた後でも、治療が不要になったわけではありません。PIT用の薬を使えるタイミングを過ぎた場合は、通常の治療について受診時に相談してください。

薬がないときは、余った薬で代用しない

前ぶれや水ぶくれがある場合は、早めに皮膚科へ相談しましょう。市販薬の対象に当てはまる方は薬剤師にも相談できます。
以前の別の病気で処方された薬や、家族の薬を流用しないでください。ワセリンやリップクリームは抗ウイルス薬の代わりにはなりません。

市販薬で様子を見ず、受診したい症状

  • 初めての水ぶくれ、または医師の診断を受けたことがない
  • 症状が広がる、痛みが強い、発熱がある
  • 目の周りに症状がある、目が痛い、充血する、見えにくい
  • 口の中の痛みが強く、水分が取れない
  • アトピー性皮膚炎があり、顔などに水ぶくれが広がる
  • 免疫を抑える薬で治療している、免疫機能が低下している
  • 市販薬を使用しても改善しない、または悪化している

目の痛みや見え方の異常は、眼科への速やかな相談が必要です。皮膚用のヘルペス薬を目に入れないでください。

薬を選ぶ前に伝えてほしいこと

腎臓の病気、妊娠・妊娠の可能性、授乳、薬によるアレルギーの経験、現在飲んでいる薬がある方は、診察時に伝えてください。
バラシクロビルやファムシクロビルは、腎機能によって服用方法の調整が必要です。アメナメビルには併用できない薬や注意が必要な薬があります。処方後に妊娠の可能性や服薬内容が変わった場合も、PIT用の薬を自己判断で飲まず、医師・薬剤師へ確認してください。

名古屋市南区で口唇ヘルペスの薬を相談したい方へ

うらた皮膚科では、口唇ヘルペスの症状とこれまでの再発状況を確認し、治療についてご相談いただけます。初めて症状が出た方、市販薬で改善しない方、繰り返すため次の再発に備えたい方は受診してください。
一般診察の当日WEB順番受付は、初診の方も利用できます。受付方法や持ち物は「初めて受診する方へ」をご覧ください。
https://urata-hifuka.com/about/first-consultation.html

よくある質問

Q
日常生活の注意点はありますか。

A
食事、生活リズム、十分な睡眠などをとり、疲れやストレスをため込まないようにしましょう。
疲れているときや体調が悪いときには、強い紫外線を浴びるのは控えましょう。
 

Q
病院に受診するタイミングは。

A
早期に治療を開始する方が、症状を軽減し、治癒までの期間も短くなります。
口唇周囲にピリピリ・チクチクするような違和感があったら、出来るだけ早く受診するようにしましょう。
 

Q
口唇ヘルペスの飲み薬は、市販されていますか?

A
このページで紹介した抗ウイルス内服薬は、医師の処方が必要です。口唇ヘルペスの市販再発治療薬は塗り薬です。
 

Q
薬を飲めば、口唇ヘルペスは完治しますか?

A
抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑える薬で、神経に潜伏したウイルスを取り除く薬ではありません。今回の症状を治療しても再発することがあるため、繰り返す方は次の再発に備える方法も相談しましょう。
 

Q
症状がないときでも、PITの相談はできますか?

A
次回の再発に備えて処方する方法があります。これまでの診断歴、再発の回数、前ぶれを判断できるかなどを確認し、適応を判断します。診察時には、過去に使った薬や発症時の写真があればお持ちください。
 

Q
1日で治せる薬はありますか?

A
PITには短期間の服用で行う治療がありますが、服用回数と皮膚の回復期間は別です。翌日に完全に治ることを保証できる薬ではありません。
 
≪監修者プロフィール≫
監修・監修: うらた皮膚科 院長 浦田透
保有資格: 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
経歴:
平成23年 中京病院 研修医
平成25年 中京病院 皮膚科
平成26年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科
平成27年 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科
平成28年 名古屋大学医学部附属病院 医員
平成30年 名古屋大学医学部附属病院 病院助教
平成31年 名古屋大学医学部附属病院 助教
令和3年4月 うらた皮膚科 副院長
令和3年11月 うらた皮膚科 院長
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