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頭皮のニキビ・できものが治らない|痛い・かゆい・しこりがある場合の原因と治療

最終更新日:2026-10-18

頭皮のニキビ・できものが治らないときは、毛包炎(毛嚢炎)、脂漏性皮膚炎、粉瘤など、原因の異なる病気を考える必要があります。 見た目が似ていても、必要な薬や処置は同じではありません。
「触ると痛い」「かゆくてかいてしまう」「同じ場所にしこりが残る」といった症状が続く場合は、シャンプーや市販薬だけで対処を続けず、皮膚科で原因を確認しましょう。赤みや腫れが急に広がる、強く痛む、発熱を伴う場合は、当日を目安に医療機関へご相談ください。

頭皮のニキビ・できものが治らないのはなぜ
痛い・かゆい・しこりがある場合に考えられる原因
早めに皮膚科を受診した方がよい症状
頭皮のニキビ・できものの主な病気と治療
皮膚科では何を調べる
シャンプー・洗髪・整髪料で気をつけたいこと
頭皮のニキビ・できものについてよくある質問
頭皮のニキビ・できものが治らない方はうらた皮膚科へ

頭皮のニキビ・できものが治らないのはなぜ

頭皮にできた赤いブツブツを、まとめて「頭皮ニキビ」と呼ぶことがあります。しかし、毛穴の炎症である毛包炎、頭皮に広がる湿疹、皮膚の下に袋ができる嚢腫などが含まれ、顔のニキビと同じ治療では改善しない場合があります。
長引くときは、原因に合っていない治療、かきむしりや摩擦などの刺激、再発しやすい皮膚炎、しこりそのものが残る病気がないかを見直します。薬を使っているのに改善しない場合は、使った薬の名前や使用期間も診断の手がかりになります。
頭皮のできものは、洗髪不足だけで起こるものではありません。汚れを落とそうと強くこすったり、気になって何度も触ったりすると、かえって炎症を悪化させることがあります。

痛い・かゆい・しこりがある場合に考えられる原因

症状と経過は、原因を考える手がかりになります。次の表だけで病名を判断することはできません。 複数の病気が重なっていることもあります。

症状や経過 考えられる主な原因 診察で確認する点
毛穴に一致した赤いブツブツや白い膿 毛包炎・毛嚢炎など できものの数、痛み、膿の有無
かゆみとフケ、広がる赤み 脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎など フケや赤みの範囲、ヘアケア製品との関係
同じ場所に丸いしこりが残る 粉瘤、外毛根鞘性嚢腫など しこりの硬さ、動き、増大や炎症の有無
熱をもち、強く痛む腫れ 膿瘍、炎症を起こした嚢腫など 膿のたまり、周囲への広がり、発熱
フケに加えて切れ毛や部分的な脱毛 頭部白癬など 毛の状態、真菌の検査が必要か
膿やかさぶたを繰り返し、髪が抜ける 慢性の毛包炎、瘢痕性脱毛を伴う病気など 炎症の持続、脱毛の広がり

早めに皮膚科を受診した方がよい症状

当日を目安に相談したい症状

  • 赤みや腫れが周囲へ広がる、短時間で腫れが大きくなる
  • 痛みが強い、熱感が強い
  • 発熱、悪寒、強いだるさを伴う 

糖尿病がある方や、病気・治療によって免疫が低下している方は、感染が疑われるできものを放置せず、早めに相談してください。 

長引かせずに診断を確認したい症状

  • 同じ場所のできものを繰り返す、しこりが消えない
  • 市販薬を使っても改善しない、薬を塗ると悪化する
  • 膿やかさぶたを繰り返す
  • できものの周囲に切れ毛や脱毛がある
  • 徐々に大きくなる、出血やただれが治らない

特に、頭皮の炎症に脱毛を伴う場合は、早めの受診が大切です。 毛根に傷あとが残る病気では、髪が戻りにくくなることがあります。軽い毛包炎がすべて永久的な脱毛につながるわけではありません。

頭皮のニキビ・できものの主な病気と治療

毛包炎・毛嚢炎

毛包炎は、毛穴の奥にある毛包に炎症が起きた状態で、「毛嚢炎」とも呼ばれます。毛穴を中心とした赤いブツブツや小さな膿がみられ、かゆみ・痛み・かさぶたを伴うことがあります。細菌のほか、マラセチアという真菌などが関わる場合もあります。
治療では、炎症の程度と原因を見極め、抗菌薬や抗真菌薬などを使い分けます。繰り返す場合や治療に反応しない場合には、必要に応じて菌の検査などを検討します。かゆいから真菌、白い膿があるから細菌、と症状だけで決めつけることはできません。 
生え際に白ニキビや黒ニキビなどの毛穴の詰まりがあり、尋常性ざ瘡と診断される場合には、ニキビに対する治療を行います。整髪料が関係していることもあるため、普段使っている製品も確認します。
ニキビの原因と治療/ マラセチア毛包炎について

脂漏性皮膚炎・接触皮膚炎

できものだけでなく、フケ・赤み・かゆみが頭皮に広がる場合は、脂漏性皮膚炎などの湿疹も考えます。脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い場所に起こりやすく、よくなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。治療には抗真菌外用薬や、炎症を抑えるステロイド外用薬などを状態に合わせて用います。
シャンプーやヘアカラー、整髪料などによる刺激やアレルギーで、接触皮膚炎(かぶれ)が起きることもあります。製品を使った後にかゆみや赤みが増えた場合は、その製品の使用を控え、診察時にお伝えください。原因となる製品や成分を確認し、必要に応じて検査・治療を検討します。
脂漏性皮膚炎・フケの原因と治療

粉瘤・外毛根鞘性嚢腫

同じ場所に丸いしこりが長く残る場合は、粉瘤や、頭皮にできやすい外毛根鞘性嚢腫(がいもうこんしょうせいのうしゅ)などが考えられます。いずれも袋の中に角質などがたまる病変で、炎症を起こすと赤く腫れて痛むことがあります。
シャンプーや一般的なニキビ薬で、袋そのものを取り除くことはできません。 症状がなければ経過を見る場合もあり、痛み・増大・炎症の繰り返しなどに応じて、摘出手術を検討します。膿がたまっていれば、切開して排出する処置が必要になることもあります。
赤く腫れたしこりが、必ず細菌感染を起こしているとは限りません。抗菌薬や処置の必要性、手術の時期は、診察で状態を確認して判断します。
粉瘤の診断と治療

頭部白癬

頭部白癬は、白癬菌が頭皮や髪の毛に感染する病気です。フケのような症状、髪の途中での切れ毛、部分的な脱毛がみられます。炎症が強くなると、膿をもって腫れ、痛みを伴うこともあります。 
頭皮の皮むけや毛を採取して顕微鏡で調べるなど、必要な検査で診断を確認します。頭部白癬は原則として飲み薬の抗真菌薬で治療するため、市販の水虫薬やシャンプーだけで治そうとしないことが大切です。 湿疹と思ってステロイドを塗り続けると悪化することもあります。

脱毛を伴う慢性の炎症

膿やかさぶた、痛いしこりを繰り返し、その周囲の髪が抜ける場合には、脱毛を伴う慢性の毛包炎なども考えます。まれに、炎症によって毛根に傷あとが残る「瘢痕性脱毛」を起こす病気があります。 
このような場合は、炎症の広がりや毛の状態を詳しく確認し、必要に応じて菌の検査や皮膚生検などを検討します。育毛剤だけで対処せず、頭皮の炎症に対する診断と治療を受けましょう。

皮膚科では何を調べる

診察では、できものが毛穴に一致しているか、膿やフケがあるか、皮膚の下にしこりがあるか、髪が抜けたり切れたりしていないかを確認します。経過や見た目によっては、顕微鏡検査、培養検査、拡大して観察する検査、皮膚の一部を調べる検査などが役立ちます。すべての方に同じ検査を行うわけではありません。
受診時には、次のことが分かると診察の参考になります。

  • いつからできたか、同じ場所に繰り返すか
  • 痛み・かゆみ・膿・出血・脱毛の有無
  • これまでに使用した市販薬や処方薬と、その効果
  • 使い始めたシャンプー、ヘアカラー、整髪料の有無

症状が日によって変わる場合は、悪化したときの写真があればお見せください。治療後も改善が乏しい場合や、薬で刺激が出る場合は、薬を追加する前に再診でご相談ください。

シャンプー・洗髪・整髪料で気をつけたいこと

日常のケアでは、頭皮への刺激を減らすことを心がけます。低刺激のシャンプーでやさしく洗い、爪を立てたり、ブラシでできものをこすったりしないようにしましょう。フケを取ろうとして、かさぶたまで剥がすことも避けてください。

  • 指の腹でやさしく洗い、洗浄成分が残らないようにすすぐ
  • しみる、赤みが増すなどの変化がある製品は使用を見直す
  • できものに整髪料が繰り返し付着する場合は、量や使い方を調整する
  • 帽子やヘルメットが当たる場所は、摩擦や蒸れを減らす
  • 気になっても触り続けず、自分でつぶしたり針を刺したりしない

シャンプーを替えるだけで治るかどうかは、原因によって異なります。 脂漏性皮膚炎では抗真菌成分を含む製品が役立つことがありますが、粉瘤の袋や、飲み薬が必要な頭部白癬は、洗髪だけでは治療できません。頭皮のできものを繰り返す場合は、製品選びの前に原因を確認しましょう。

頭皮のニキビ・できものについてよくある質問

Q
頭皮のできものは何科を受診すればよいですか。

A
頭皮の皮膚にできたブツブツ、かゆみ、しこりは、皮膚科でご相談いただけます。痛みや腫れが強い場合、発熱を伴う場合は早めに受診してください。
 

Q
同じ場所に何度もできるのはなぜですか。

A
毛包炎が繰り返されている場合のほか、粉瘤などの袋が残っている場合、同じ場所に摩擦や製品の刺激が加わり続けている場合などが考えられます。腫れが引いた後も触れるしこりがあるかどうかを、診察で確認します。
 

Q
後頭部やえり足ばかりにできる場合も、ニキビですか。

A
場所だけでは判断できません。毛包炎のほか、髪を短く刈る刺激や、えり・帽子・ヘルメットなどの摩擦が関係することもあります。硬い盛り上がりや脱毛を伴って繰り返す場合は、皮膚科で確認しましょう。
 

Q
市販のニキビ薬やステロイドを塗ってもよいですか。

A
頭皮のできものは原因によって治療が異なるため、自己判断で同じ薬を塗り続けることはおすすめしません。ステロイドは湿疹などに有用ですが、頭部白癬への誤った使用で悪化することもあります。市販薬を使っても改善しない場合は、商品名や成分が分かるものを持参してご相談ください。
 

Q
つぶれて膿が出たり、かさぶたになったりしたらどうしますか。

A
さらに押して中身を出そうとせず、汚れがあればやさしく洗い流してください。出血している場合は清潔なガーゼなどを当て、出血が止まるまで押さえ続けます。かさぶたは無理に剥がさないようにします。膿が続く、痛み・赤み・腫れが増える場合は受診してください。押さえても出血が止まらない場合は、速やかに受診してください。
 

Q
どのくらいで治りますか。放っておいても大丈夫ですか。

A
治るまでの期間は原因と炎症の程度によって異なります。小さな毛包炎が自然に落ち着くことはありますが、繰り返す皮膚炎や、袋が残る嚢腫では対応が異なります。長引く、数が増える、しこりが残る、脱毛を伴う場合は、自然に治るのを待ち続けず受診しましょう。
 

Q
頭皮のできものは、がんのこともありますか。

A
頭皮のできものには毛包炎や粉瘤などの原因がありますが、皮膚がんが生じることもあります。写真や触った感じだけで良性と断定することはできません。徐々に大きくなる、出血やただれが治らない、かさぶたを繰り返すといった変化があれば、皮膚科で確認してください。
 

頭皮のニキビ・できものが治らない方はうらた皮膚科へ

名古屋市南区のうらた皮膚科では、頭皮のブツブツ・かゆみ・しこりなどの症状をご相談いただけます。「ニキビだと思っていたのに治らない」「同じところが腫れる」「髪が抜けてきた」など、気になる症状をお伝えください。頭皮の状態を確認し、原因に応じた治療をご提案します。
初めての方も、当日のWEB順番受付をご利用いただけます。WEB受付は日時指定の予約ではなく、当日の診察順番を取得する仕組みです。直接来院での受付にも対応しています。詳しくは受診案内をご確認ください。
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≪監修者プロフィール≫
執筆・監修: うらた皮膚科 院長 浦田透
保有資格: 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
経歴:
平成23年 中京病院 研修医
平成25年 中京病院 皮膚科
平成26年 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科
平成27年 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科
平成28年 名古屋大学医学部附属病院 医員
平成30年 名古屋大学医学部附属病院 病院助教
平成31年 名古屋大学医学部附属病院 助教
令和3年4月 うらた皮膚科 副院長
令和3年11月 うらた皮膚科 院長
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